あなたは、時々「あれ?なにか違うな」と感じることはありませんか?
目標に向かって頑張っているはずなのに、どこか物足りなさを感じてしまったり。理想とするライフスタイルを手に入れたはずなのに、なんだか虚しい気持ちになってしまったり。
「自分らしく生きている?」と問いかけられれば、確信を持って答えられないかもしれません。
実は、この”自分との違和感”を感じてしまう大きな理由の一つに、私たちの中に宿るある”存在”が関係しているのです。
その存在とは、「エゴ」と呼ばれる意識の在り方です。
エゴは決して悪者ではありません。エゴは私たちを守ろうとし、危険を回避しようと働きかけてくる大切な役割を担っています。しかし、エゴには様々な特性があり、行き過ぎるとかえって私たちの成長を阻害してしまう側面もあるのです。
例えば、物事を二元論的にとらえがちで柔軟性に欠けたり、過去や未来のことばかり考えて「今この瞨間」から意識が逸れてしまったりと、私たちの本来の自分らしさを損なわせてしまう恐れがあります。
さらに、エゴは「無駄な思考」を重ね続けることで、私たちの意識を支配しようとします。エゴの根源である「左脳」は、活動が活発になればなるほど血液という栄養を必要とするため、絶えず思考を続けようとするのです。
その一方で、エゴのブレーキ役となるはずの「右脳」が、現代社会の人工物に囲まれた生活環境で活性化されづらくなっています。そのため、エゴのはたらきが過剰になり、私たちの意識を支配してしまうのが実情なのです。
このように、エゴの実態と私たちの脳の仕組み、そして現代社会の環境を知ることは、本当の自分らしさを取り戻し、よりよい人生を歩む上で極めて重要です。
本記事では、エゴの5つの主な特徴とはたらきについて解説し、エゴとの上手な付き合い方、そしてエゴからの解放の方法をわかりやすくお伝えします。
エゴから自由になり、本当の自分らしさを手に入れるためのヒントが詰まっています。「なんだか最近自分と違うな」と感じている方は必読です。この記事を読むことで、新たな視点と気づきが得られるはずです。
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エゴの特徴5つ!なぜあなたは苦しみから抜け出せないのか?
では、エゴの特徴について話していきます。
エゴの特徴はたくさんありますが、わかりやすい特徴を5つに絞ってみました。
それが以下になります。
- 二元性
- 過去か未来
- 過保護
- コロコロ変わる
- 自動思考
では、まずエゴとは何かをお伝えした後、エゴの特徴を順番に詳しく説明していきます。
エゴとは?
エゴとは、自分が時間をかけて構築してきた自分自身のイメージや、自分を隠している仮面のことを指します。
一般的にはエゴという言葉が、自分勝手な考え方や行動を表すものとして使われがちですが、実はそれだけではありません。
エゴは人間にとって必要不可欠なものであり、エゴがなければ人は生きていくことすらできません。 なぜなら、エゴはある種の防御機能を持っているからです。恐れや不安から自分を守るために、エゴは無意識のうちに形成されていきます。
しかし、エゴが過剰に働きすぎると、今度は可能性を制限してしまう側面があります。 つまり、エゴは人間にとって二つの側面を持っているのです。
ひとつは役立つ「伸ばすエゴ」、もうひとつは制限してしまう「囚われのエゴ」です。
この2つのエゴの違いを理解することが、本当の自分と向き合い、豊かな人生を手にする上で重要になってきます。
詳しくは以下の記事が参考になるので、ぜひご覧ください↓
次から、エゴの特徴5つを解説していきます。
エゴの特徴1:二元性
エゴの一つ目の特徴は「二元性」です。 つまり、エゴは常に外部の何かと自分を比較する傾向があります。
二元性とは、相反する二つの要素があって、二つのうちどちらか一方がなければ存在しないことを言います。勝ち負け、得か損か、上か下か、良いか悪いかなど、二者択一的に物事を判断する癖があるのがエゴの性質です。
たとえば、私は読書が好きです。紙質、パラパラめくる時の感触、本の匂い。本の内容から新しいことを学んだり気づくことが大好きです。本はいつも、直感に従って購入していました。
しかし、いつの間にか本を選ぶ時は、「損か得か」が基準になっていたのです。そうなってくると、読書がつまらないものになってきます。本そのものが好きだったはずですが、いつの間にか「どの本が得するか」「この本を読んだら時間を損しちゃうんじゃないか」などといった二元で捉えてしまっていたのです。
エゴの二元性に振り回されすぎると、中庸な部分が見えなくなり、物事を偏った視点からしか捉えられなくなってしまう危険性があります。 柔軟な発想や寛容さを失いがちになるため、この二元性の特徴に振り回されすぎないよう注意が必要です。
エゴの特徴2:過去か未来か
エゴの二つ目の特徴は「過去か未来か」にこだわることです。 エゴは常に過去の出来事や未来の予測に意識を向けがちで、「今この瞬間」に集中することが苦手です。
過去に起きたことを後悔したり、未来が不安で心配事を考えたりと、現在の瞬間を生きることができずにいます。「あの時はこうすればよかった」「今度はこうしなければ」と過去や未来を考え続けるのがエゴの性質です。
しかし、人生の実際の体験は「今この瞬間」にしかありません。 過去や未来にとらわれすぎると、今を十分に生きられずに日々が虚しく感じられるようになってしまいます。
現在の瞬間を大切にし、寄り添うことができれば、今この瞬間を十分に生きられるようになります。エゴの「過去か未来」という特徴に振り回されすぎず、「今ここ」に意識を向けることが大切です。
エゴの特徴3:過保護
エゴの三つ目の特徴は「過保護」な性質です。 エゴは変化を恐れ、現状維持を好みます。つまり、エゴは私たちを安全地帯に留めおき、新しいことにチャレンジさせまいとする傾向があります。
この過保護な性質は、私たちを危険から守ろうとするエゴの役割の裏返しでもあります。しかし、度を過ぎるとかえって私たちの成長を阻害してしまう恐れがあります。
例えば、瞑想や新しい習慣に挑戦しようとすると、エゴは「今のままでいい」「無理してやる必要はない」と言って、変化を遅らせようとします。この過保護な声に惑わされると、結果として変化や成長のチャンスを逃してしまう可能性があります。
エゴのこの過保護な性質は、時に必要ですが、極端に振れすぎると健全な成長を阻害する恐れがあります。柔軟に対応しつつ、過度な過保護に振り回されすぎないよう注意が必要不可欠です。
エゴの特徴4:コロコロ変わる
エゴの四つ目の特徴は「コロコロ変わる」ということです。 エゴは一貫性がなく、ころころと考えや意見を変えてしまう傾向があります。
例えば、昨日は「〇〇がしたい!」と言っていたのに、今日になると「やっぱり××の方がいいや」と180度意見を変えてしまったり、会社の同僚に対して一日の内にさまざまな評価をしてしまったりと、エゴは非常に移り気で一貫性に欠けるのが特徴です。
このコロコロ変わるエゴの性質は、一見ネガティブな面もありますが、柔軟に対応できる長所でもあると言えます。 状況に応じて考えを変えられるのはアドバンテージにもなり得ます。
ただし、行き過ぎると信頼性を疑われるリスクもあるため、ある程度の一貫性も保ちつつ、時と場合に応じてエゴが考えを変化させられるよう、うまくコントロールできることが肝心です。
エゴの特徴5:自動思考
エゴの五つ目の特徴は「自動思考」です。 つまり、エゴは絶えず考え続け、思考を止めることができません。
人間は1日に平均6万回も思考を繰り返しているといわれています。 そのうち90%が同じ思考の繰り返しとも言われます。そのため、新しい発想や創造性に欠けている傾向があります。
このエゴによる自動思考のメカニズムが原因で、私たちは過去や未来に囚われがちで、「今この瞬間」から意識が逸れてしまいます。 結果として、同じ選択と行動を繰り返し、変化や成長が滞ってしまうのです。
自動思考に振り回されすぎると、それが習慣化・体質化し、「今ここ」から意識が常に離れた状態になってしまいます。この自動思考のパターンに気づき、時に思考をコントロールすることができれば、エゴに翻弄されずに生きられるはずです。
自動思考という特徴は、エゴの根本的な在り方です。この自動思考に振り回されすぎないよう注意を払い、上手にエゴをコントロールすることが大切になります。
なぜエゴははたらき続けるのか?
エゴが絶えずはたらき続ける理由は、主に脳の働きと現代社会の環境にあります。
左脳のはたらき
エゴの根源は左脳の働きにあり、左脳は活動が活発になればなるほど栄養となる血液を必要とします。 そのため、左脳=エゴは無駄な思考を重ね続けることで、できる限り多くの栄養を取り入れようと働きます。
左脳は論理的思考や言語、分析などを司る脳の部分です。この左脳が活発に働くと、過去や未来を考え、物事を二元論的に判断するエゴの特徴が表れてきます。
例えば、過去の失敗を後悔したり、将来への不安から様々な心配事を考えたりと、現在の瞬間から意識が逸れていきます。また、プラスかマイナスか、得か損かなど二者択一的な発想に囚われがちです。
さらに、左脳は血液や酸素を唯一の栄養源としているため、活動が活発になればなるほど、より多くの栄養を必要とします。 そのため、エゴ=左脳は無駄な思考を重ね続けることで、できる限り多くの血液を取り入れようと働きかけてくるのです。
エゴ、つまり左脳は、働けば働くほど大好きな栄養をたくさんもらえることを知っているのです。大好きな栄養をたくさんもらい続けるために、1日に60万回もの思考を繰り広げます。
このように、左脳の仕組みと、血液や酸素を栄養源とする特性が、エゴが絶えず働き続ける大きな理由の一つとなっています。 私たちの思考や行動のほとんどが、この左脳の活動に支配されているといえるでしょう。
右脳のはたらき
左脳とは対照的に、右脳は直観的・創造的な認知を司る部分です。右脳が活性化されると、「今この瞬間」に意識が向き、エゴから解放される機会が生まれます。
右脳は空間認識や自然を感じる能力など、五感を総合した感覚的な認識を担っています。右脳がうまく機能すれば、「今ここ」の現実に意識を向けることができ、過去や未来にとらわれるエゴの働きから解放されるのです。
しかし現代社会は、右脳を活性化させる環境が大きく失われつつあります。 自然なもの、たとえば、木々や花々、海や川などに触れることで右脳は活性化されます。しかし、人工物に囲まれ、自然に触れる機会が減っている生活環境が主流となっています。スマホやパソコン、テレビなど、私たちの目に入るものはほとんどが人工物ばかりです。
このように左脳優位の生活環境が蔓延する中で、右脳が適切に活性化されづらくなっています。 結果として、左脳=エゴが過剰にはたらきすぎてしまう状況を作り出してしまっているのです。
右脳は本来、エゴのはたらきをコントロールし、「今この瞬間」に意識を向ける役割があります。しかし、右脳が活性化されづらい環境下では、そのブレーキ役を果たせずにエゴが暴走し続けてしまうのが現状なのです。
つまり、左脳と右脳の活動をバランス良く維持することが、エゴとうまく付き合う上で極めて重要となってくるのです。 右脳を活性化させ、左脳の過剰なはたらきに制動をかける機会を積極的に作り出す必要があるといえます。
まとめ
私たち人間の中に宿るエゴは、つねに私たちの成長を阻害しようとする一方で、私たちを危険から守ろうとする大切な役割も持っています。エゴは善くも悪くもない、単なる精神的な機能なのです。
本記事では、エゴの5つの主な特徴について解説しました。二元論的な発想に陥りがちな「二元性」、過去や未来にとらわれがちな性質、過度に私たちを守ろうとする「過保護」な一面、ころころと考えを変える移り気さ、そして何よりも絶えず思考を続ける「自動思考」の特徴があげられます。
これらエゴの特性は、一長一短があります。例えば移り気な性質は柔軟性の源泉にもなり得ますし、過保護な性質は危険から身を守る役割を果たします。しかし、行き過ぎるとかえって私たちの成長を阻害する理由ともなりかねません。
そしてなぜエゴが絶えずはたらき続けるのかについても、脳の働きと現代社会の環境から解説しました。エゴの根源である左脳は、活動が活発になればなるほど栄養となる血液を必要とするため、無駄な思考を重ね続けます。一方で左脳のブレーキ役を担うはずの右脳が、現代社会の人工物に囲まれた環境で活性化されづらくなっているためです。
このように、左脳優位の生活環境が蔓延する中で、エゴが過剰にはたらきすぎてしまう状況を生み出しているのが現状です。
つまり、左脳と右脳のバランスを保つことが、エゴとうまく付き合う秘訣となります。右脳を活性化させ、「今この瞬間」に意識を向ける機会を積極的に作り出すことで、エゴの過剰なはたらきに制動をかけられるでしょう。
エゴを完全に排除するのではなく、上手にコントロールし、うまく付き合っていくことが肝心です。エゴとの付き合い方次第で、自分らしく生きられるかどうかが変わってくるといえるでしょう。
このように、エゴの仕組みと実態を理解し、エゴとの適切な付き合い方を知ることは、健全な精神生活を送る上で極めて重要になります。特に意識したいのは以下のポイントです。
- エゴは善くも悪くもなく、単なる精神的な機能
- エゴの5つの特性(二元性、過去/未来にとらわれる、過保護、移り気、自動思考)
- 左脳と右脳の活動をバランス良く保つこと
- 右脳を活性化させ、「今この瞬間」に意識を向ける機会を作ること
- エゴを否定するのではなく、上手に付き合っていくこと
エゴは私たちの意識の深部に根ざしており、完全に排除することは難しいかもしれません。しかし、エゴの実態を知り、うまく付き合っていけば、本来の自分らしさを取り戻し、より豊かな人生を歩めるはずです。
Q&A
Q1. エゴって具体的に何のことを指すんですか?
A1. エゴとは、私たちの中にある一種の意識のことを指します。日々の思考や行動を根源的に支配する精神的な部分を意味しています。自我や自己というニュアンスで捉えると分かりやすいでしょう。エゴ自体は善くも悪くもなく、私たちを守ろうとする大切な役割も持っています。
Q2. エゴの5つの特徴とは具体的に何ですか?
A2. エゴの5つの主な特徴は、1)二元性 2)過去か未来にとらわれる 3)過保護な性質 4)ころころ変わる 5)自動思考です。例えば、物事を二者択一的に判断したり、過去の後悔や未来の不安にとらわれたり、変化を恐れて新しいことを遮ったりする傾向があります。これらエゴの特性に振り回されすぎると、柔軟性を失ったり成長が阻害されたりしてしまいます。
Q3. エゴが絶えずはたらき続ける理由は何ですか?
A3. エゴが絶えずはたらき続ける理由は、主に脳の働きと現代社会の環境によるものです。エゴの根源となる左脳は、活動が活発になればなるほど栄養となる血液を必要とするため、無駄な思考を重ね続けます。一方で左脳のブレーキ役となるはずの右脳が活性化されづらい環境下にあるため、エゴが過剰にはたらき続けてしまうのです。左脳と右脳の活動をバランス良く保つことが、エゴとうまく付き合う秘訣となります。