昨日コンビニでちょっとおもしろいことが起きたんだ。

お昼、お腹がすいたから近くのコンビニに弁当を買いに行ったときの出来事。

ふだんからコンビニ弁当で済ませることが多いせか、けっこう飽きている。
その中でも”そばめし”が新しく発売されていて迷わずにチョイスした。
手にとったのはそばめしだけ。そのままレジへ。

いつもは自宅でチンするんだけど、たまたまスケジュールも詰まっていて時間がなかったからお店にお願いした。

で、待っている間レジの列の邪魔にならないように少し離れて、レジ横に陳列されてある和菓子なんかを眺めていた。

しばらくすると”チン!”と音がしたから「あ、そろそろだなぁ」と思いながら店員に近づいて弁当を袋に入れてくれる様子を眺めていた。

すると店員さんが何やらキッチンタオルを取り出して、温められたそばめしを拭き始めたんだよね。

ん?って思うやん。ん?なに?って。

店員はまだ10代くらいの若い女性。

手元をよく見ると、そばめしの外側にテープで貼ってある”ソース”が空っぽ・・・。

どうやらチンするときに外さないといけない外付けソースを、そのまま温めてしまって爆発しちゃった様子。。。

じーっと見てたらその店員さん、

なんかこそこそ拭いて、そばめしを袋に入れて僕に渡そうとしてきんだよ。

”えーーーーーーーーーーーっ!!!”

”それ黙って何事もなかったことにしてオレに渡すのーーーーーーーー??”

何というか、想定していないことが急に目の前で繰り広げられるときの、頭が一瞬真っ白になるやつをひさびさに経験している自分がちょっとおもしろかったりするんだけど、

それにしても、「(ちょっとちょっと・・・)」と思い店員さんに、

僕「それ、やぶれぇ、、てるよね?」

と、やさしく、かつちょっとおどおどしながら伝えた。

おどおどするよ。

だって爆発したソースをなかったことにして堂々と渡してくるんだよ?
相手のマインドが読めなさすぎて、ちょっと怖かった(笑)

僕の「やぶれてるよね?」に対して、


店員「はい」

僕「それ、僕もらうの?」

店員「はい。あ、ソースいりますか?」

はい、いります。。ってなるかーーーー!!(心のなかでツッコミ)

その「あ、」って何ですの?
いや、その前の「はい。」って何ですの?

どうやら本気で僕にソースが破損したそばめしを渡そうとしてたらしい。

僕「はい!ぜひいります!ほしいです!」

ソースがないそばめしなんて、カニ味噌がないカニと同じやけんね。

店員「じゃ、ソースの在庫を見てきます」

と言って、バックヤードに入っていった。が、バックヤードに入った瞬間”回れ右”したくらいの速さで戻ってきて、

店員「ソースの在庫がありませんでした」

僕「そ、そうですか・・・」

だろうね。弁当の外付けソースの在庫なんてないだろうよ。コンビニでバイトしたことない僕でもわかるよ、それくらい。

続けて


店員「どうしましょうか?」

僕(心の声)「(知るか!新しいモノに取り替えるとか返金とかあろうもん!)」

どちらかというと温厚な僕が、5〜6年ぶりくらいにカッチーーンときて頭に血がのぼりそうになっている。

でも怒りと同時に出てきたマインドがこれだった。

【おれは大切に扱ってもらえない】

ぼくにとっては確かに根強いビリーフだ。

このビリーフがあるから当然大切に扱ってもらえない現象が起きるわな。

怒りが湧いてきてビリーフに気づく一連は3〜4秒くらいだったかな。

ビリーフに気づいたおかげで一旦冷静になれた。

店員の「どうしましょうか?」に対してやさしく、


僕「どうしましょうか?」


と一旦オーム返し。

店員さん、しばらく困った様子でフリーズ。

まず、いろいろと気持ちが悪かったもんだから、ここで起きたことはここで終わらせるのが一番いいなと思い、思っていることを若い店員さんに伝えてみることにした。

僕「ねぇ、何か大切なことを忘れてない?」

店員「はぁ・・・」

僕「別に怒ってはいないんだよ。何か大切なこと言い忘れてない?」

店員「んー・・・、そうですねぇ・・・」

僕「じゃ、おじさんが教えてあげてもいい?」

店員「はい」

僕「謝るんだよ。だっておじさんがお金出して買った弁当だけど、それを破損して、さらには何事もなかったかのように何も言わずに済まそうとしてたんだよね?何か思わなかった?」

店員「す、すみませんでした。すみませんでした!」

僕「うん。そうだね。もう大丈夫だから。もうゆるしてるから。ね、ほら、ちょっと楽になったでしょ?」

店員「はい!本当にすみませんでした」

結局弁当は新しいそばめしに取り替えてもらってことなきを得た。

で、ビリーフの話に戻るんだけど、

この【おれは大切に扱ってもらえない】ビリーフに気づいて、たしかに自分が自分を大切に扱ってないなぁって思い当たることが多すぎるくらいある。

【おれは大切に扱ってもらえない】ということは、
自分が自分を大切に扱っていないとも言える。
詳しくは『人生の三角形』とかでググってみて。

最近の”脳内ひとり言”といえば
・もっともっと男やったらやらんと!
・そんな頑張りじゃ足りん!
・仕事の効率が悪ぃんだよ!

がんばってる自分をまったく承認せずに責めてばっかりで、全然大切に扱ってあげていなかった。最近コンビニ弁当ばかりなのもそうだ。

僕が僕を大切に扱わない限り、僕は人からも大切に扱われない。

【おれは大切に扱ってもらえない】という世界で生きていて、そこに意識をフォーカスしているから当然のことだ。

精神世界ではよく、「あなたは私。私はあなた」って言うけど、本当にそう思う。

今回は若いバイトの女性を通して、僕の鏡となって気づきを与えてくれた。

この女性は愛でしかないんだよね。

一つ一つビリーフに気づき、手放していくことで、本当の自分を一歩一歩取り戻していく。

【おれは大切に扱ってもらえない】というビリーフに気づき、夜はお風呂でゆっくりと自分をマッサージしてあげた。

「がんばってるよ」「足がむくんでるのに気づかなくてごめんね」
「右腕こんなに凝ってたんだ。いっつも文句言わずにがんばってくれてたんだね」

そうやって身体に声をかけてあげた。

いつもと同じお風呂だけど、なんだか特別なお風呂に感じて涙が溢れてきたなぁ。

なんだか身体が

「やっと気づいてくれたね。そう、がんばってたんだ。ムチ打たれすぎて悲鳴あげそうだったよ。でも本当に気づいてくれてありがとう」

と言ってくれているようだった。

若い女性が愛を通してメッセージを伝えてくれて、

自分への愛を取り戻した。

そんなコンビニ事件簿。

これこそが、僕の中でおきた世界平和なんだ。

特に個人起業家は、自分にムチ打ってしまう傾向にあるかもしれない。

人から承認をもらわなければ。人の役に立たなければ。

でも一番身近で、一番わかってあげられるのは自分しかいないのかもしれないね。

そんな自分が、一番寄り添ってあげるとで、ひょっとしたら世界って平和になるかもしれない。

そう。世界平和って、一人ひとりが自分の中の平和を取り戻していくことなんだろうな。