こんにちは、本音を奏でるHeartist 山形竜也です。

今日は、ちょっと不思議な話をしようと思います。

「本当の自分って、どこにいるんだろう…」

セッションではよく聞く言葉です。

実はこれ、すごく面白いテーマなんです。なぜって?本当の自分を探そうとすればするほど、見つからなくなっちゃう。まるで自分で自分を追いかけっこしてるみたいで…(笑)

「本当の自分」探しの落とし穴

ある日のこと。

40代の女性のクライアントさんが、こんなことを話してくれました。

「山形さん、私ね、自分探しの本をたくさん読んでるんです。セミナーにも参加して。でも、どうしても本当の自分が見つからなくて…」

確かに!その気持ち、よく分かります。

僕も昔は「本当の自分」を必死で探してた一人。でも、探せば探すほど見つからなくて…

それもそのはず。

だって僕たち、まるで玉ねぎみたいな存在なんです。

え?玉ねぎ??

はい、玉ねぎです(笑)

ちょっと想像してみてください。
玉ねぎの皮を一枚一枚むいていくとき、どんな感じですか?

一番外側の皮をむくと、また皮が出てきて…
その下にもまた皮があって…

私たちも、そんな感じなんです。

一番外側の層には、
「がんばり屋の〇〇さん」
「いい母であらねば」
「仕事ができる女性として」
みたいな、社会の中での役割や期待が詰まってます。

その下の層には、
「こうあるべき」
「ここまでできなきゃ」
みたいな、自分で作ったルールの層。

さらにその下には、
「本当はこうしたいけど…」
「でも、それじゃダメかな」
なんて感情の層も。

「探す」から「気づく」へ

で、面白いのが…
この玉ねぎの真ん中って、実は空っぽなんです。

「えぇ!そんなの寂しすぎる!」って思いました?

でもね、この「空っぽ」がすっごく大切なんです。

この空っぽな場所こそ、実は可能性に満ちた場所。
新しい何かが生まれてくる、源みたいな場所なんです。

ハートに意識を傾けはじめると、不思議な、、というか、
本質に気づかされる体験をします。
そんな時、この「空っぽ」の大切さに気づかされることってよくあるんです。

それまで必死に「本当の自分探し」してたのに、
その瞬間、探す必要なんてなかったって分かったりします。

だって、本当の自分は、もう既にここにいる。

ただ、いろんな「こうあるべき」の層に埋もれちゃってただけ。

じゃあ、どうすればいいの?

でも正直に言うと、これって簡単なことじゃないんです。

今日から「はい、全部の層を取り除きましょう!」なんて、そんな魔法はありません。

でも、小さな一歩を踏み出すことはできます。

まずは、気づくところから

例えば、今日一日、こんな風に過ごしてみるのはどうでしょう?

朝、目が覚めたとき、
「今日の私は、どんな気分かな?」
って、ただ感じてみる。

仕事中に決断を迫られたとき、
「私の中の『べき』が決めようとしてるのかな?」
って、ちょっと立ち止まってみる。

誰かと話してるとき、
「本当の気持ちは、なんだろう?」
って、そっと自分に問いかけてみる。

特別なことはいりません。
ただ、少しだけ意識を内側に向けてみる。

それだけで、徐々に変化は始まります。

最後に大切なこと

「本当の自分」って、どこかで出会える他人じゃないんです。

今、この瞬間を生きてる自分。
それが本当の自分の始まりなんです。

完璧じゃなくていい。
迷っても大丈夫。

少しずつ、内側の声に耳を傾けていく。
そうやって、本当の自分との対話が始まっていくんです。

あ、そうそう。
今、僕の内側から「小腹すいたなぁ」って声が聞こえてきました(笑)

みなさんの内側からは、今どんな声が聞こえてきますか?