Q. エゴの本当の目的は何でしょうか?

A. 自分を幸せにすること
B. 成功者になること
C. 傷つかないように守ること

Answer

では、答えはどうでしょうか。

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答えは・・・Cの「傷つかないように守ること」

答えの解説

エゴの根本的な目的は「自分を守ること」。つまり、ハートの声に従って変化しようとするときも、「変化=危険」とみなして止めにきます。

エゴの目的は「自分を幸せにすること」ではなく、「傷つかないように自分を守ること」です。
よく誤解されがちなんですが、エゴは私たちを幸せに導こうとはしていません。エゴの関心はあくまで「安全」であり、「安心ゾーンの維持」にあります。だからこそ、あなたが本当の望みに向かって動こうとした瞬間に、それを止めようとします。

その理由は、エゴは「変化=危険」と判断し、現状維持を最優先にするからです。
エゴの正体は、生存本能の延長線上にある“心の防衛システム”です。過去の経験や傷ついた記憶をもとに、「これ以上痛みたくない」「失敗したくない」と無意識に判断します。だからこそ、たとえ今の状態が苦しくても、未知の世界に踏み出すことよりは、“今このまま”を選ぼうとします。

たとえば、今の仕事にやりがいを感じていない人が「本当にやりたいことを始めよう」とした瞬間、こんな声が出てきます。

「今さら遅いんじゃない?」
「それで食べていけるの?」
「どうせまた失敗するよ」

これらの声の正体は、まさにエゴです。一見、あなたに“正論”や“冷静な意見”を伝えてくれているように思えますが、実はすべて「傷つかないためのブレーキ」にすぎません。自分のハートが感じている“本当の望み”を否定し、リスクのない人生へと引き戻そうとします。

このように、エゴの役割は「守ること」であり、「幸せに導くこと」ではありません。
あなたが本当に幸せになるためには、エゴの声に気づき、それに巻き込まれずに行動することが必要です。エゴを敵にする必要はありませんが、「ああ、また私を守ろうとしてくれているんだね」と優しく認識しながら、その声に従わず、ハートの声に耳を傾ける。それが、自分らしく生きるための第一歩です。

エゴと上手につき合うための2つのヒント

エゴは敵ではありません。
むしろ、あなたがこれまで何度も傷つかずに済んできたのは、エゴが必死に守ってくれていたからこそ。
でもその“守り”が強すぎると、新しい一歩を踏み出すときに、あなた自身の可能性まで閉ざしてしまうことがあります。

ではどうすれば、エゴに振り回されずに、でも否定せずに向き合えるのでしょうか?
ここでは、エゴとやさしくつき合いながら、ハートの声に近づいていくためのヒントを2つお伝えします。

ポイント①:「エゴを抑え込む」のではなく、「対話する」ことの大切さ

多くの人は、エゴの声を聞くと「またネガティブな思考が出てきた」「自分は弱いんじゃないか」と否定しがちです。でも実は、エゴの声は“悪”ではありません。それは、あなたを守ろうとする「もうひとりの自分」の叫びです。

たとえば、「やりたいけど怖い」と思うとき、エゴは「やめておこうよ」とささやいてきます。それは、かつて傷ついた経験を思い出し、「また同じ思いをさせたくない」という愛情の裏返しでもあるんですね。

だからこそ、その声を抑え込んだり否定するのではなく、こう問いかけてみましょう。

「守ってくれてありがとう。でももう、今の私は前に進みたいんだ。」

エゴと対話すること。それは、自分を大切にするという意味で、ハートの声を生きることと矛盾しません。むしろ、エゴを受け入れたとき、ハートの声がよりクリアに響き出します。

ポイント②:エゴの声が強いときほど、「本当の望み」が近くにあるサイン

こんな経験はありませんか?

・「これをやってみたい!」と思った瞬間に、猛烈な不安が襲ってくる。
・「やろう」と決めたのに、なぜか体が重くなって動けない。
・なぜかイライラしたり、無性に周りと比べたくなる。

実は、こうしたときこそ、エゴの声が強くなっているサイン。そしてその裏には、“本当はこう生きたい”という魂レベルの願いが潜んでいます。

エゴが静かなときは、現状にとどまっている証。逆に、エゴが騒ぎ出すのは、“変化の扉”が目の前にある証拠です。

だからもし今、心の中がざわついていたり、自分にダメ出しばかりしているとしたら、それはむしろチャンスだと思いますよ。

「ああ、エゴが騒いでいる。ということは、私の中に“進みたい未来”があるってことなんだ」

そんなふうに捉えてみるのはどうでしょう。

エゴの声の奥に、あなたのハートのメロディが、すでに鳴り始めているのです。

あなたのエゴも、あなたのハートも、どちらも大切な“自分”

私たちはつい、「本当の自分=ハートの声」と思いがちですが、
エゴもまた、これまでの人生を生き抜くために一生懸命働いてきた“自分”の一部です。
怖がりで、疑い深くて、変化を嫌う――でもそのすべてが、あなたを守るためだったんです。

だからこそ、エゴを無理に消そうとしたり、否定しなくて大丈夫。
むしろその声にそっと耳を傾けながら、「ありがとう。でも私は、進んでみるね」と、自分にやさしく宣言してみてください。

ハートの音色は、静かだけれど確かに、あなたの奥で鳴り続けています。
エゴの声を超えたその先に、あなたの“本当の望み”が待っています。

さあ、今日もひとつ、心の音に耳を澄ませて。
あなたにしか奏でられない人生のメロディを、響かせていきましょう。

次回の「Heartistクイズ #2」を楽しみにしていてくださいね!

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