「もっと自信をもってオンラインセミナーができれば仕事の幅が広がるのになぁ。でも、どうやって企画したり作ればいいかわからない。。」
「セミナーの作り方のテンプレートがあれば時短できて効率よく仕事できるのになぁ。」
今回は、このようなお悩みにお答えしていきます。
★この記事の内容
●7ステップのテンプレートに当てはめて作れるようになります。
そのため、セミナーの企画から告知までの時間を大幅に節約できる。
●来て欲しいお客様に振り向いてもらえる企画を作ることができます。
そのため、必要な人に必要な情報が届き喜んでいただけます。
私は、オンラインでZoomを使って年間70以上のセミナーや講座を主催しています。その他個別コンサルや主宰のコミュニティ運営、プロジェクト進行などもあります。そんな中でもセミナーの数をこなせるのは、「テンプレート」があるからです。
セミナーや講座を開き、あなたのスキルやノウハウを多くの人たちに伝えて役に立っていきましょう。
最下部に告知文の雛形も載せていますので、最後まで読んでいただけるとうれしいです。
1. オンラインセミナーの作り方 | 7ステップテンプレート
いくら質の良いセミナーを企画したとしても、来てもらえなければ意味がありません。逆に、たくさん来てもらえたとしても巷にありふれた中身のセミナーをやっても顧客満足は得られません。来て欲しい人に反応してもらい、満足していただける企画でなくてはいけません。
私がこれまでの経験でたくさんの失敗を重ねながらあみだした7ステップがこちらです。
【7ステップテンプレート】
1.集客コンセプトをつくる
2.企画構成案をつくる
3.情報収集&整理する
4.勉強会の概要を決める
5.告知文を書く
6.シェアする
7.SNSで発信する
では、詳しく解説します。
1-1. 集客コンセプトをつくる
集客コンセプトをつくります。コンセプトとは、一貫した概念のことです。簡単にいうと、売れる企画のことです。「(Before)だった人が(After)になれる(セミナー名)」と、一言で言い表すために集客コンセプトをつくります。この集客コンセプトは、=(イコール)キャッチコピーになるので、とても大切です。では、その売れる企画をどうやってつくるのか。
まずはユーザーニーズをつくります。ユーザーニーズは次の4つの項目を埋める作業です。
【ユーザーニーズ】
対象:(社会的位置、業種、業界、属性など)
対象の悩み:(知りたいこと・課題・解決したい事・状況・症状から発生している問題)
対象の理想の未来:(どうなればハッピー?)
解決策:(セミナーのタイトルやテーマは?)
今回のテンプレートでは、『ひとり起業家に必要なビジネスツール32選!セミナー』を開催することを題材にして、オンラインセミナーを作っていきます。
その場合、ユーザーニーズはこのようになりました。
【例)ユーザーニーズ】
対象:
オンライン、個人事業主、カウンセラー、女性、40代〜、IT苦手・不得意
対象の悩み:
うまくいかないのはパソコンが苦手なせいだ
やることがいっぱいあって大変。。
毎日がんばってるけど、やりたいことの半分しか手につかず一日がおわっちゃう。。
一つ一つの作業に時間がかかるし萎える、やる気がなくなる。。
対象の理想の未来:
わぁ!すごーい!こんな便利なのがあったの?!
これまで3日かかってた作業が3時間で終わったんだけど!
さくさく仕事がはかどって楽しい!
わぁ!すごーい!こんな便利なのがあったの?!明日からが楽しみ!
解決策(テーマ):
ひとり起業家に必要なビジネスツール32選!セミナー
次に、ユーザーニーズを集客コンセプトにしていきます。やり方は、ユーザーニーズで書き出した内容を参考に、
「(Before :悩んでいる状態)の(対象)が、(After :ハッピーな状態)になれる(セミナー名)」
もしくは、
「(Before:悩んでいる状態)が、(After:ハッピーな状態)になれる(セミナー名)」
または、
「(Before :悩んでいる状態)が、(After :ハッピーな状態)になれる(セミナー名)」
と、簡潔に言い表します。これが集客コンセプトです。
【例)集客コンセプト】
超便利!超時短!3日が3時間に短縮?!
仕事が捗って楽しくなる!
オンラインビジネスで
ひとり起業家に必要なビジネスツール32選!セミナー
★セミナーの目的
コンセプトを決めたら、セミナーの目的も決めておきましょう。
なぜセミナーをするのですか?
たとえば、リスト集客が目的。信頼関係構築が目的。アップセルが目的。様々ありますが、目的、いわゆるゴールを明確にしておきましょう。
1-2. 企画構成案をつくる
企画構成案をつくります。
ここでいう企画構成案は、アジェンダや目次にあたるものです。
作り方は簡単です。
①「現状の悩んでいる状態」と「理想の未来」を書き出す
②その間のステップを埋める
①「現状の悩んでいる状態」と「理想の未来」を書き出す
まず、「現状の悩んでいる状態」から「理想の未来」を書き出します。
「現状の悩んでいる状態」をBefore。「理想の未来」をAfterとします。
今回の題材でいうと、このようになります。
<Before>ツールを知らないから仕事が捗らずに進まない。。萎える
<After>わぁ!すごーい!こんな便利なのがあったの?!明日からが楽しみ!
②その間のステップを埋める
①で書いたBefore & Afterを埋めていきます。BeforeからAfterまでなるべくベイビーステップになるように埋めていくのがコツです。なぜならば、人は圧倒すると思考停止になるからです。
今回の題材でいうと、このようになります。
<Before>ツールを知らないから仕事が捗らずに進まない。。萎える
①情報収集編
②時間管理・自己管理編
③資料作成編
④カード決済編
⑤顧客管理編
★アウトプット・質問対応
⑥動画収録編
⑦ビデオホスティング編
⑧SNS編
⑨素材(画像)編
⑩会計編
⑪作業効率編
★アウトプット
★アンケート記入
<After>わぁ!すごーい!こんな便利なのがあったの?!明日からが楽しみ!
セミナー中盤では、アウトプットや質問対応の時間を設けるようにしましょう。中盤は参加者の集中力が落ちやすくダレやすいからです。最後にもう一度アウトプットをしましょう。アウトプットすることで記憶に定着しやすくなります。
アンケートも忘れずにとりましょう。アンケートは、セミナー時間内に書いていただくことで回収率が100%になります。
あとは、ここで出した項目にしたがって資料を作っていくだけです。
1-3. 情報収集&整理する
ネットで情報収集をして整理しましょう。
今回の題材でいうと、オンラインのツールはどんなものがあるか。あればどのように便利なのか。どんなツールが必要とされているのか。課題は何か。などなど。
なぜ情報収集をするかというと、「社会的証明」があった方が参加者は興味を持ちます。こちらとしては、「山形だけじゃなく、みんなもこう言ってるんだよ」と伝えたいわけです。人は「みんながやっていること」「みんなに人気があるもの」に興味があります。たとえば、「みんなタピオカ飲んでるから飲みたい」「みんな公務員目指しているから私もそうしたい」といったものです。
他の言い方をすると「第三者トーク」とも言えます。たとえば、私がAさん(女性の友人)に、「Aさんって素敵な人だね」と言うより、「先日、Cさん(共通の知人)がAさんのこと素敵な人だって言ってたよ」と言う方が、Aさんにとってはうれしいはずです。これが第三者トークです。
1-4. セミナーの概要を決める
セミナーの概要を決めます。
いつ、どこで、どうやってなどを決めることです。
最低限、以下の項目が必要になるでしょう。
・開催日時
・参加費用
・定員
・参加時のルール
・お支払い方法
たとえば、このようになります。
・開催日時:11月23日(火・祝)
・参加費用:3,300円
・定員:8名
・参加時のルール:本名で参加、顔出し参加、積極的に参加
・お支払い方法:PayPal決済(希望者には銀行振込みも対応)
1-5. 告知文を書く
いよいよ告知文を書いていきます。セールスレターとも言います。コツは、心を込めてお手紙を書くイメージです。本格的にセールスレターを書くためにオススメしている「型」があります。それは「PASTORフォーミュラ」という方法です。ですが、少し難易度が高いので今回は、別の方法をご紹介します。※ PASTORフォーミュラに興味ある方は調べてみてください。
【セミナー告知文の必要な要素】
・タイトル
・コンセプト(=キャッチコピー)
・自己紹介
・憧れ・共感
・問題・痛み
・解決策
・証言・変身
・オファー
・概要
タイトルは簡潔にわかりやすく書きましょう。冒頭に感情がのったセリフを入れたりするとキャッチーです。たとえば「えっ!」「そんなはずじゃ!!」「もう無理っ!!」などです。
コンセプトは、これまでの工程ですでに作りましたね。
自己紹介で大切なのは、あなたが「誰に何を提供している専門家なのか」を簡潔に書きましょう。さらに「権威」も示すと有効です。権威とは、自分がこのテーマを伝える意味がある証拠を伝えることです。この記事の冒頭でも書かれていることに気づいてますか?「私は、オンラインでZoomを使って年間70以上のセミナーや講座を主催しています」の部分です。オンラインセミナーを全く開催していない人が、オンラインセミナーの作り方という記事を書いても誰も読まないわけです。
たとえば、「東大生が書いた勉強法」という本は、東大生が書いているからみんな買います。「会計士が教える税金対策」という本は、会計士が教えているからみんな買います。
憧れ・共感では、対象の理想の未来を、対象の代わりにあなたが描いてあげることです。人はイメージしてはじめて行動する生き物です。「そうなりたいなぁ」と思ってくださるような理想の未来を示してあげるからこそ、そこで初めてあなたのセミナーに「参加してみたいなぁ」と検討し始めます。
問題・痛みでは、先程の憧れ・共感に対して、「でも現状こうだよね。こんなふうに苦労してるよね、悩んでいるよね」と伝えます。ここの意図は参加して欲しい対象に「あ、私のことだ!」と思ってもらうことです。まさにこのセミナーに参加するべき人は私なんだと思ってもらうように、相手の言葉で現状の問題や痛みを書いてあげましょう。
解決策では、どうすれば解決できるかを簡潔に書きましょう。さらに「これまでうまくいっていなかった理由」を書くと親切です。
証言・変身では、自分もしくはお客様(クライアントさんなど)のBefore & After を書きます。あなたが企画したセミナーの内容で、これまでに変わることができた人を紹介しましょう。お客様は、あなたのセミナーを聞きたいのではなくて、自分が変わる体験をしたいからセミナーに参加します。極端な例ですが、ライザップのCMは秀逸ですね。
オファーは、「〇〇ならば、必ずご参加ください!」と書きます。背中を押して上げるイメージです。
概要は、これまでの工程ですでに書いたので、それを掲載しましょう。
※詳しくは、最下部にある「山形のオンラインセミナー告知文(全文)」を御覧ください(Googleアカウントが必要です。コピーしてお使いください)。
1-6. シェアする
持っているあらゆる媒体でシェアしましょう。ビジネスで言う「ローンチ」ですね。ローンチとは発売・販売のことです。セミナーでいうと、申込み開始(受付開始)と言った方がわかりやすいですね。
いきなり申込み開始をお知らせしてもOKなんですが、数日前に事前に「予告」をしておくのもいいですね。ビジネスでは「ティザー」とも言います。ティザーは直訳すると「いじめる、からかう」という意味ですが、ビジネスでは、「じらす」的な意味になります。なので、ひらたく予告と捉えてください。
たとえば、「今、〇〇で困っている人向けに、〇〇だけで解決できる企画をつくっています。〇〇(いつ頃)お知らせできると思うので、楽しみにしていてくださいね!」と、フラットな感じでいいでしょう。
1-7. SNSで発信する
SNSでシェアします。必ずフロー型のSNSで数日にわたって複数回告知をします。いくら素敵なセミナーを開催しようとしても、人の目に触れられなければ、そのセミナーはこの世に存在しないものと同じです。
2.オンラインセミナーを主催するために必要なツール5つ
これまでセミナーの企画からSNSでお知らせし申込みを受け付けるところまでをステップ形式でお伝えしてきました。ここからはさらに深堀りして、オンラインセミナーを主催するために必要なツールをご紹介します。要は、集客するために必要なものです。
ここでは5つ紹介します。最低限これだけあれば集客できます。
【集客に必要なツール5つ】
2-1.ウェブサイトビルダー
2-2.フォーム
2-3.決済アカウント
2-4.Zoom
2-5.SNSアカウント
では解説します。
2-1.ウェブサイトビルダー
まずウェブサイトビルダーを準備しましょう。告知文のページに必要になります。ウェブサイトビルダーとは、ウェブページを作成するためのソフトです。本来ウェブページを作成するためには、HTMLやCSSなどのプログラミング言語を必要とします。しかし、ウェブサイトビルダーは、プログラミングの知識は不要で、ほぼ直感的な操作でウェブページを制作することができます。
ウェブサイトビルダーの主なものは、以下になります。
・WordPress
・Wix
・Jimdo
・ペライチ
このあたりが使いやすいと思います。機能などもっとこだわるようであれば、様々なウェブサイトビルダーがあるので調べてみてください。
私は、Clickfunnelsというセールスファネル専用のサービスを利用しています。顧客管理システムも使えるので重宝しています。ただ少し上級者向けになるので、先々検討くらいでいいと思います。
ウェブサイトビルダーにまだハードルを感じる人は、ご自分のブログなどで告知文を書くのもいいでしょう。
2-2.フォーム
申込みを受け付けるためにフォームを準備しましょう。またセミナー後のアンケートを書いていただく際にも必要になります。最近のフォームサービスはセキュリティ面もわりと安全なものが多いです。さらに高機能・低価格なサービスが充実しいてる印象です。
主なフォームサービスは、以下になります。
・formrun
・フォームズ
・Googleフォーム
2-3.決済アカウント
決済アカウントを準備しましょう。ビジネスをおこなうのであれば必須です。決済方法は多いに越したことはないです。最低限カード決済には対応しておきましょう。
主決済アカウントは、以下になります。
・PayPal
・Stripe
特にPayPalは、ビジネスアカウントを開設することになりますが、開設までに数週間かかります。早めに手続を行いましょう。
2-4.Zoom
オンラインビジネスでは必須のツールですね。コロナになる以前は、ほとんどの人が知らないツールだったんですが、今では当たり前になっていることが驚きです。
2-5.SNSアカウント
セミナーがあることを広く認知していただくためにSNSを活用します。フロー型のSNSをつかって、数回にわたって(5回以上を推奨)お知らせしましょう。
フロー型の主なSNSは、以下になります。
・Twitter
・Instagram
・Facebook
すべて使いこなせればいいのですが、現実的に難しいです。どれか一つでもいいので活用しましょう。
3.まとめ
いかがでしたか。
以前「オンラインセミナーの始め方講座」でお伝えした内容を、ポイントを絞ってブログ記事にしてみました。3時間の講座の内容をコンパクトにするのはかなり大変でした。しかし、大切な要素をわかりやすくお伝えできたのではないかと思っています。
最近「セミナーの集客が難しくなってきた」という声をいただきます。コロナも落ち着き、ほとんどの人がオンラインでのセミナー需要が少なくなってきたと思っているようです。しかし、集客できなくなっている理由は別にあります。それは、顧客のニーズの変化を捉えきれていないことです。情勢のせいにせず、相手が欲しがっているものを提供できているかどうか。これをしっかりチェックしてみてください。ニーズがあるものは必ず売れます。
今回は、オンラインセミナーの作り方についてお伝えしました。次はあなたの番です!いつも応援しています。
山形のオンラインセミナー告知文(全文)
⇒ 「山形のオンラインセミナー告知文(全文)」はこちら
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