「周りの友達はみんなママになっていくのに、どうして私だけ…」
「『おめでとう』って笑顔で言えても、心の中は嫉妬で真っ黒…」
「もう子供は諦めた方が楽なのかな…でも、諦めきれない自分がいる」
「夫にも、周りにも気を遣わせてばかりで、もう疲れた…」
もしあなたが今、こんな風に感じているなら、この事例はあなたのために書かれたものかもしれません。
ハートの音色(ねいろ)を奏でよう!Heartist 心理セラピストの山形竜也です。
今回は、かつて同じような深い悩みを抱え、私のセラピーを通じて本来の笑顔を取り戻された、陽子さん(仮名・39歳・デザイナー)の物語をご紹介します。
陽子さんの体験談(Q&A形式)
陽子さんの体験談と、私の視点からの解説が、あなたの心を少しでも軽くし、前へ進むための一歩となることを願っています。
Q1. どのようなお悩み(主訴)を抱えていらっしゃいましたか?
結婚して5年、30代後半になり、周りの友人や同僚が次々と母親になっていく中で、自分だけが取り残されているような強い焦りを感じていました。特に38歳を過ぎてからは、年齢的なリミットも現実味を帯びてきて、「早くしなければ」というプレッシャーが常に頭から離れませんでした。
1年前から不妊治療を始めましたが、身体的な負担はもちろん、精神的にも追い詰められていきました。期待しては落ち込むことの繰り返しで、毎月の生理が来るたびに、言葉にできないほどの絶望感に襲われました。治療費もかさみ、経済的な不安も大きかったです。
一番辛かったのは、友人たちの妊娠・出産報告でした。心から「おめでとう」と言ってあげたいのに、どうしても嫉妬や劣等感が湧いてきてしまう。そんな自分が本当に嫌で、自己嫌悪に陥る日々でした。SNSで幸せそうな家族の写真を見るのも苦痛で、次第に友人との連絡も避けるようになってしまいました。
夫はとても協力的で優しいのですが、そんな夫に対しても「私が子供を産めないせいで、彼を父親にしてあげられない」「治療費で負担をかけて申し訳ない」という罪悪感でいっぱいでした。いつしか夫婦の間でも子供の話題はタブーのようになり、心の距離を感じるようになっていました。
「子供を諦めたら、この苦しみから解放されるんだろうか…」
「でも、諦めたら私の人生に何が残るんだろう…」
そんな風に、毎日心が揺れ動き、常に不安と焦りに苛まれていました。仕事にも集中できず、大好きだったデザインの仕事も楽しめなくなっていました。周りからは「順調そうだね」と言われる一方で、心の中は真っ暗なトンネルの中にいるような、出口の見えない苦しみを抱えていました。
Q2. そのお悩みを解決するために、これまでどのようなことに取り組んでこられましたか? また、その結果はいかがでしたか?
まずは、不妊治療専門のクリニックに通い、タイミング法から人工授精へとステップアップしました。毎月、期待と不安を繰り返しながら通院し、処方された薬を飲み、注射を打ちました。身体的な負担も大きかったですし、ホルモンバランスの乱れからか、気分が落ち込んだりイライラしたりすることも増えました。結果としては、残念ながらまだ妊娠には至っていません。
精神的な辛さをどうにかしたくて、インターネットで同じ悩みを持つ人のブログを読んだり、不妊に関する書籍を読んだりもしました。「前向きに」「ストレスを溜めないように」と書かれていることは理解できるのですが、どうしても気持ちがついていきませんでした。むしろ、「前向きになれない自分はダメだ」と、さらに自分を責めてしまうこともありました。
友人や家族にも相談してみましたが、「気にしすぎだよ」「いつかできるよ」といった励ましが、かえってプレッシャーになったり、わかってもらえない孤独感を感じたりして、次第に自分の悩みを打ち明けることを避けるようになってしまいました。
Q3. なぜ山形の心理セラピーを受けてみようと思われたのですか?
ネット検索をしていた時に、山形さんのブログにたどり着きました。「ハートの声」や「Heartist」 という言葉に、なぜか惹かれるものがありました。スピリチュアルなことにも少し興味があったのですが、山形さんのプロフィールにある「完璧ではない」 という等身大の言葉や、心理学的なアプローチもされている点 に安心感を覚え、「この人なら、私のこの複雑な気持ちをわかってくれるかもしれない」と感じ、セッションを申し込みました。
Q4. 山形の心理セラピーの感想や、セラピー中の印象に残っていることはありますか?
最初はとても緊張しました。でも山形さんの穏やかで、こちらの話をじっくりと受け止めてくださる姿勢に、すぐに安心感を覚えました。頭で考えて答えを探すのではなく、「体はどう感じていますか?」「ハートはどう言っていますか?」と、感覚を大切にする問いかけが新鮮でした。
セッション中に、ずっと抑え込んでいた嫉妬や自己嫌悪の感情が溢れ出てきた時も、山形さんはただ静かに寄り添い、その感情があることを認めてくれました。「その感情があってもいいんですよ」と言われた時、張り詰めていたものがプツンと切れて、涙が止まらなくなりました。 否定せずに受け止めてもらえた経験は初めてでした。
Q5. 山形の心理セラピーを受けて、どのような具体的な変化がありましたか?
一番大きな変化は、「子供を持たなければ、私の人生は不完全だ」という強い思い込み(ビリーフ) から解放されたことです。セッションを通じて、その思い込みが、社会や親からの刷り込み、そして自分自身への無価値観 から来ていたことに気づきました。
「母になること」だけが女性の価値ではない、ということ。子供がいなくても、私の人生にはたくさんの価値と可能性があるということ。それを頭ではなく、心(ハート)で深く理解できた時、長年背負ってきた重たい荷物を下ろせたような、解放感がありました。
もちろん、子供を望む気持ちが完全になくなったわけではありません。でも、それに執着しなくなったことで、心がとても軽くなりました。友人や同僚の妊娠報告にも、以前のような激しい嫉妬や自己嫌悪を感じなくなり、少し距離を置きつつも、穏やかな気持ちで「おめでとう」と言えるようになりました。
夫に対しても、申し訳なさではなく、感謝の気持ちで向き合えるようになり、以前よりも素直に自分の気持ちを話せるようになりました。夫婦の会話も増え、子供のことだけでなく、二人の将来について、もっと広い視野で話し合えるようになったのは、大きな喜びです。
不思議なことに、心が軽くなって「執着」を手放したら、仕事のアイデアがどんどん湧いてくるようになったり、疎遠になっていた友人から連絡があったり、日常の中で小さなシンクロニシティ を感じることが増えました。今は、子供を授かるかどうかにかかわらず、「私らしい幸せ」を創造していける、という確信があります。
Q6. 山形の心理セラピーは、どのような方におすすめしたいと思いますか?
私のように、不妊や特定の悩みで深く苦しんでいる方はもちろんですが、「こうあるべき」という世間の価値観やプレッシャーに縛られて、自分らしい生き方が見えなくなっている方におすすめしたいです。
特に、頑張り屋さんで、周りの期待に応えようと必死になってしまう方、自分の本音がわからなくなっている方、頭では分かっているけれど心がついてこないと感じている方 には、きっと大きな気づきがあると思います。
山形さんのセラピーは、ただ話を聞いてもらうだけでなく、自分の内側にある「ハートの声」 に気づき、本来の力を取り戻すための具体的な道筋を示してくれます。変わりたいけれど、どうしたらいいかわからない、と感じている方の背中を、優しく、でも確実に押してくれると思います。
心理セラピスト山形より:陽子さんの事例から学ぶポイントと、今悩んでいるあなたへ
陽子さん、貴重な体験談を分かち合ってくださり、本当にありがとうございます。彼女の歩まれた道のりは、同じように深い悩みを抱える多くの方々にとって、大きな希望となるでしょう。
陽子さんの事例から、私たちが学べる大切なポイントがいくつかあります。
1. 「現実」は「思い込み(ビリーフ)」が創り出す
陽子さんが苦しんでいた根っこには、「子供を持たなければ女性として不完全だ」「子供がいてこそ幸せな人生だ」という強い思い込み(ビリーフ) がありました。これは、決して陽子さんだけが特別に持っていたものではなく、社会や文化、家庭環境などから、知らず知らずのうちに私たちの中に刷り込まれてしまうことがあります。
このビリーフが強ければ強いほど、私たちは無意識のうちに「子供がいない自分はダメだ」という証拠ばかりを集め(選択的注意) 、ますますその思い込みを強化してしまいます。そして、その思い込みが、嫉妬や自己嫌悪といった感情、そして「子供がいない現実」そのものを引き寄せてしまう(自己成就予言) のです。
陽子さんはセラピーを通じて、このビリーフの存在に気づき、それが「真実」ではなく、過去の経験から作られた「思い込み」に過ぎないことを理解されました。この気づきこそが、現実を変えるための最初の、そして最も重要なステップです。
2. 「ハートの声」に耳を傾ける勇気
陽子さんは、頭では「前向きにならなきゃ」「嫉妬なんて醜い」と考えていても、心がついてこない状態に苦しんでいました。これは、マインド(思考)とハート(本心・本当の自分)が分離してしまっている状態 です。
セラピーでは、頭で考えることを一旦脇に置き、ハートの声、つまり「本当はどう感じているのか」「本当は何を望んでいるのか」 に丁寧に耳を傾けていきました。最初は見たくない感情(嫉妬、怒り、無価値観など) もたくさん出てきました。しかし、それらの感情を否定せずに「感じること」を許可し、受け入れる ことで、初めてハートの奥底にある本当の願い—「子供がいる・いないに関わらず、私自身の価値を認め、自分らしい幸せを生きたい」—に繋がることができたのです。
ハートの声に従うことは、時に勇気が必要。でも、その声こそが、あなたを本当の幸せへと導く、最も信頼できるナビゲーターだと思っています。
今、悩んでいるあなたへ
もしあなたが今、陽子さんと同じような苦しみの中にいるとしたら、どうか自分を責めないでください。その苦しみは、あなたが「ダメ」だからではありません。むしろ、あなたが真剣に人生と向き合い、深く愛を感じたいと願っているからこそ、生じているものかもしれません。
あなたの中にも、陽子さんと同じように、社会や過去の経験から作られた「思い込み(ビリーフ)」があるのかもしれません。そして、その思い込みが、あなたの「現実」を創り出しているのかもしれません。
でも、大丈夫です。思い込みは変えることができます。そして、あなたの「現実」も。
大切なのは、頭で解決しようとするのではなく、あなたの「ハートの声」に耳を傾けることです。 あなたのハートは、あなたが本当に望む幸せへの道を知っています。たとえ今は、嫉妬や焦り、自己嫌悪といった感情に覆われていたとしても、その奥には必ず、温かく、揺るぎない「本当のあなた」が存在しています。
焦らないでください。あなたのペースでいいのです。まずは、今日一日、ほんの少しでも自分のハートに意識を向ける時間を持ってみませんか?胸に手を当てて、深呼吸するだけでも構いません。
あなたの内なるHeartist が目覚め、あなたらしい、心からの笑顔を取り戻せる日が来ることを、心から信じています。
◉プライバシーへの配慮について
この記事で紹介した事例は、クライアント様ご本人の同意を得た上で、個人が特定されないよう、内容の一部を編集・脚色しています。クライアント様のプライバシー保護には最大限配慮しております。
山形竜也のセラピーにご興味をお持ちの方へ
もしあなたが、陽子さんのように、長年抱えている悩みから解放され、本来の自分らしさを取り戻したいと感じているなら、私のセラピーがお役に立てるかもしれません。