Q. 物事がうまくいきそうになると、なぜか自分から失敗を招いてしまう原因は?

A. プレッシャーに弱いから
B. 幸せになることに“無意識の恐れ”があるから
C. 成功する自信がないから

Answer

では、答えはどうでしょうか。

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答えは・・・Bの「幸せになることに“無意識の恐れ”があるから」

答えの解説

(諸説ありますが、Heartistの視点から解説します)

うまくいきそうになると自分からブレーキをかけてしまう。その原因は、「幸せになること」や「成功すること」への無意識の恐れにあります。

「頑張ってきたのに、最後の最後で失敗する」
「チャンスがきたのに、自分で壊してしまった」
「夢が実現しそうになると、あきらめてしまう」

そんな経験、ありませんか?

実はそれ、単なるプレッシャーや自信のなさではなく、心の奥にある“幸せへの抵抗”が関係しているかもしれません。

人は、無意識に “今のままが安全” だと信じています。

変化することは、たとえそれが「良くなること」であっても、不安や恐れを伴います。
その恐れの正体が、たとえば以下のような無意識の信念(ビリーフ)です。

  • 「私だけ幸せになったら、家族に悪い気がする」
  • 「成功したら、きっと嫉妬されて嫌われる」
  • 「幸せになったら、頑張ってきた自分の物語が壊れてしまう」

このような “幸せを避ける思考” がエゴの中に存在していると、あなたは無意識に自分を引き戻してしまいます。

あるクライアントの話をしましょう。
彼女はずっと独立したいと願いながらも、いざ仕事が順調に進み、独立が目前になると、急に不安が強くなってきました。

「やっぱり、会社にいた方が安心かも」
「もし失敗したら、家族にも迷惑かけるし…」

そう言って、自ら話を白紙に戻してしまいました。

でも深く掘り下げていくと、彼女の中にはこんな感情があったんです。

「自分が幸せになったら、苦労してきた母を置き去りにするようで申し訳ない」

この感情が、彼女の足を引っ張っていました。
“幸せになってはいけない” という、誰にも気づかれない心のブレーキ。
それが、無意識の中にひっそりと存在していました。

「成功する自信がない」ことよりも、「幸せになることへの無意識の恐れ」が、ブレーキの本質なのかもしれません。

だからこそ、必要なのは「幸せになってもいい」と自分に許可を出すこと
自分が幸せになっても、誰かを裏切ることにはならない。
むしろあなたが幸せになることで、周りにも光が届いていくんです。

心の奥の恐れに気づき、それをやさしく解いていくこと。
それが、うまくいく流れを“最後まで”受け取るための第一歩になります。

うまくいく流れを止めないための2つのヒント

うまくいきそうになると、なぜか不安になって立ち止まってしまう。
それはあなたの中に「ダメな自分」や「弱い自分」がいるからではありません。
むしろ、本気で変わりたいと願っている証拠です。

でも、人生の流れに乗るためには、越えておきたい “心の壁” があるのも事実。
ここでは、あなたの中のブレーキを優しく外し、望む未来に進んでいくための2つのヒントをご紹介しましょう。

ポイント①:「変化=危険」という思い込みに気づこう

多くの人が無意識に抱えている「幸せになることへの恐れ」。
その正体のひとつが、“変化は危険だ”という思い込みです。

たとえば、幼少期に「目立ったら叱られた」「わがままを言うと嫌われた」「調子に乗ると痛い目にあった」といった経験があると、心はこう記憶します。

「いいことのあとには、悪いことが起きる」
「うまくいくと、誰かに怒られる」
「変化すると、愛されなくなる」

こうして、本当の望みが近づいてきたときほど怖くなるという逆説が起きます。

でも、これはあくまで「過去の地図(=古い安全マップ)」による判断。
今のあなたには、もう不要かもしれない “古いナビゲーション” に従って、無意識がブレーキをかけているだけなのかもしれません。

だからこそ、自分の“安全の定義”を、いまの自分に合うようにアップデートしていくことが大切です。

「幸せは危険じゃない」
「うまくいっても、私は大丈夫」
「変わっても、私はちゃんと愛される」

そんなふうに、心の中の “新しい前提” を書き換えていくことが、次の扉を開くカギになります。

ポイント②:「成功できるか」より、「幸せを受け取る許可」がカギ

うまくいかない理由を「自信がないから」と思っている人は多いですが、実はもっと深いところに、もうひとつのブレーキが存在します。

それが、「私は幸せを受け取っていい存在だ」という“許可”の問題です。

スキルや努力、行動力はある。
それなのに進めないのは、自分の内側に「まだ受け取ってはいけない」というストップサインがあるから。

たとえば・・・

  • まだ努力が足りてない気がする
  • 幸せになるにはもっと我慢しなきゃいけない
  • 私だけ満たされるなんて申し訳ない

そんなふうに、“幸せになるには条件がいる”と信じている人は、どこかで自分にブレーキをかけてしまいます。

でも、本当は・・・
幸せになることに、条件はいらない。

ただ、「私はもう、受け取っていい」と、自分に“YES”を出してあげること
それが、最も深くて確かなブレイクスルーになります。

Heartistとして生きるというのは、ハートが震える喜びを、自分に許す勇気を持つことでもあるのです。

あなたは、もう幸せになっていい

人生が動き出すとき、それは “スキル” や “努力” の結果ではなく、
「私はもう受け取っていい」と自分に許可を出せた瞬間から始まります。

うまくいきそうでブレーキがかかるのは、あなたが弱いからではありません。
それは、あなたの心がちゃんと“今まで”を守ってきた証なのです。

でも、もう大丈夫!
あなたは、自分の人生を新しい地図で歩き始めてもいい。
幸せになることに、理由も資格も条件もいりません。

どうか今日から、ほんの少しずつでもいいから、
「心地よさ」や「喜び」に素直に手を伸ばしてみてください。

その一歩一歩が、やがて本来のあなたの音色を取り戻し、
“Heartist”としての人生のシンフォニーを奏ではじめるはずです。

さあ、今日もひとつ、心の音に耳を澄ませて。
あなたにしか奏でられない人生のメロディを、響かせていきましょう。

次回の「Heartistクイズ #3」を楽しみにしていてくださいね!