今回は、起業したすべての人がまずやらなければならない「リサーチ」について紹介します。リサーチはカウンセラーだけでなく、業種を問わず漏れなく行う必要があります。難しい作業ではありません。しかし、パッと済ませられる作業ではないので時間を確保して取り組みましょう。

ビジネスには真似ることが必要だと理解した。これからお手本となるような人を探して、真似(TTO)していこうと思う。だけど、どんな人から、どんなところを真似していいかわからない。基準やポイントがあれば知りたい。

今回は、このような疑問に答えていきます。

★この記事の内容

・どんな人をお手本にし、何を真似るのか「リサーチ」する方法が学べます
・リサーチした結果、どう自分に落とし込むのか「モデリング」する方法が学べます

『真似してるって思われたくない!自分ビジネス「オマージュ」のすすめ』でも話している通り、ビジネスにおいて独自の手法で活動していくのはとても危険です。わたしも大失敗を経験しました。そこから徹底的にリサーチをし、すでにある成功法則を真似ることでカウンセラー事業が動き出しました。

あなたがもし、最短で成果を出していきたいならば、最後までお読みください。

1.人気カウンセラーを賢く真似る方法!黄金リサーチ法10項目

1.人気カウンセラーを賢く真似る方法!黄金リサーチ法10項目

あなたが最短で成果を出していくためのリサーチ方法を紹介していきます。その前に、よりリサーチ方法を理解していただくために、目的とコツについて解説した後に、リサーチ法10項目を紹介します。

1-1.リサーチの目的

リサーチの目的は2つあります。

1つ目は、あなたがこれから提供する商品やサービスがあると思いますが、それをすでにやっていて、うまくいっている人を探します。

2つ目は、同業者の発信から見込み客の悩みや具体的な発信内容を調べます。

マーケティングの鉄則に「需要が存在しない商品はつくってはいけない」というのがあります。同業者と違うことをしたり、同業者が参入していない市場に手を出すことはとても危険なことです。業界において競争相手がいるのは、とても喜ばしいことです。だって、すでに誰かがそこにお金を払っている事実があるからです。そうやってすでにお金が流れているところに、あなたが入っていくことで人・モノ・金の循環が生まれます。

よくブルーオーシャンを狙いたがる起業家は多いのですが、その場合は条件があります。すでに安定した事業があり利益を確保していること。資金力があること。チームで動けることがあげられます。この状況ではないならば、すでに成功事例がある市場で活動していきましょう。

1-2.リサーチのコツ4つ

さて、具体的に何をリサーチしていくかを紹介する前に、リサーチのコツを4つ紹介します。コツを抑えておくことで、リサーチの精度が高くなり、時短にもつながります。

①大量リサーチする

リサーチはとにかく「量」です。たくさんの人をリサーチすることで、「あっ、こうすればいいんだ!」と見えてくるものがあります。ほとんどの人が共通してやっていることや、その人なりに工夫していることなどが見えてきます。そのすべてが、あなたがTTO(徹底的に尊敬して真似る)する材料となります。

②キーワードで検索する

どんなキーワードを検索するかで、必要な情報を手に入れられるかが変わってきます。リサーチ時に検索する場合は、以下の3つを検索します。

・あなたの仕事に関するキーワードで検索する

・あなたの見込み客が検索しそうなキーワードで検索する

・職業で検索する

たとえばあなたが、「パートナーシップを良好にするメソッドを伝えたい」とします。その場合のキーワード検索は、「パートナーシップ 悩み解決」「パートナーシップ 先生」「パートナーシップ 講師」「パートナーシップ カウンセラー」。またパートナーシップを別の言い方の、夫婦関係、彼・夫・旦那などに置き換えてキーワード検索するのもいいでしょう。

キーワード検索した結果、たくさんの気づきが得られます。たとえば、「パートナーシップにおけるビジネスでは、カウンセラーよりもコーチと名乗ってる人が多いんだな」「パートナーシップには、上司部下の関係と、夫婦関係や彼氏彼女など詳細に分野がわかれているんだな」「男性向けよりも、女性向けに教えている人がほとんどなんだなぁ」などなど。

なので、【キーワードを選定する → 検索してリサーチする → 気づきをメモる】の手順で取り組みましょう。

③さまざまなSNSで検索する

少なくても、これから紹介する5つの媒体を検索しましょう。「InstagramはやってるけどFacebookはやっていない」「YouTubeやってるけどブログはやっていない」といった人がいるからです。1つの媒体だけをリサーチしても、十分な情報は得られません。

・検索エンジン(Google)

「この記事は誰が書いているのか?」「どんな記事なのか?」をチェックしましょう。

・Instagram

プロフィールの書き方や、どんな 集客導線のURLが貼られているのか。投稿はどんな内容なのかをチェックしましょう。

・Facebook

プロフィールの書き方、カバー写真に書いてある言葉、集客導線のURL、投稿内容などをチェックしましょう。

・YouTube

投稿内容はもちろん、概要欄(動画の下にある説明欄)に何が書かれているか。ここにどんな集客導線があるのか。他にどんなSNSをやっているかなどをチェックしましょう。

・ブログ(アメブロ、noteなど)

各ブログサービスからSNSやLINE公式アカウントへリンクさせていることが多いため、その導線をチェックしましょう。

④リサーチ先のチェックポイント

リサーチは「なんか良さそうな人」であれば、誰でもいいわけではありません。これから紹介する、リサーチ対象のチェックポイントを踏まえた上で作業をおこなってください。

  • SNSでのビジネス活動を2年以上続けている
  • 発信の中で適度に自分のサービスのことを話している
  • LINE公式アカウントを運用していれば、その友だちが200人以上いる
  • 1週間に2〜3回以上の発信を継続できている
  • プロフィールがわかりやすい

特に最後の「プロフィール」がわかりやすい、ですが、どんな人が・どうなるための・何を提供しているか明確に記載されているかをチェックしましょう。

1-3.黄金リサーチ法10項目

圧倒的に成果を出していく、黄金リサーチ法10項目を紹介します。これまで紹介した目的とコツを踏まえた上で、これから紹介する10項目をリサーチしていきます。作業としてはラクではないかもしれませんが、結果として最短で成果を出していく方法です。

■黄金リサーチ法10項目
・どのようなSNSを活用しているか?
・どのようなプロフィールやコンセプトか?(見込み客は誰か)
・どのような投稿や発信をしているか?
・どのような集客導線か?
・どのようなプレゼントがあるか?
・どのようなLINE公式&メルマガの配信か?
・どのようなフロントエンド商品か?(どのような悩みの解決提案をしているか)
・どのようなバックエンド商品か?
・その人の想いやミッション・ビジョンは何か?(なぜその仕事をしているのか)
・そこにどのようなお客さまが集まっているか?

【この10項目 × 20人】は、最低でもリサーチしましょう。果てしない作業量に見え、終わりがないように思えますよね。でも、あらかじめこうしてチェックする項目があり、これをこなしていく作業なのであなたが思っているほど時間はかかりません。隙間時間にコツコツ作業すれば、一週間くらいでリサーチできます。

そして、20人から最終的に5名にしぼりましょう。あなたのコンセプトや肌感覚により近い人を、最終的に5名にしぼります。あなたはこの5名の「良いところ取り」を今後実践していくだけです。

では、どのようにして実践していくのでしょうか。次ステップは「モデリング」です。

2.リサーチ結果を自分に落とし込む方法!「モデリング」

2.リサーチ結果を自分に落とし込む方法!「モデリング」

リサーチをしただけでは、あなたのビジネスに何も活かされません。リサーチした結果をあなた自身のビジネスに落とし込む必要があります。よく「リサーチしたけど何もうまくいかない」と言う人がいますが、それもそのはずです。あなたが行動できるレベルに落とし込む、あるいは、置き換えなければ動けません。

2-1.モデリングとは

モデリングとは、リサーチした結果、その内容を自分自身に落とし込み(あるいは、置き換えて)行動することです。

わたしがよく使う「TTO(徹底的に尊敬して真似る)」とは、リサーチしてモデリングすることだと言えます。

2-2.黄金モデリング法10項目

圧倒的に行動できるようになる、黄金モデリング法11項目を紹介します。あなたはこれまで20人をリサーチして最終的に5名にしぼりました。あなたのその5名のリサーチノートを見ながら取り組みます。

■黄金モデリング法10項目
・どのような「過去実績経歴」を持ったあなたが、
・どのような「悩みや理想の未来」を持った「見込み客」に、
・どのような「プロフィールやコンセプト」で興味を持ってもらい、
・どのような「SNSを使って発信」をしていて、
・どうような「発信」をしてリストを集め、
・どのような「商品・サービスを販売」し、
・どのような「方法」で見込み客の悩みを解決・改善し、
・その方法にどれくらいの「期間」を使っているのか?
・それは「なぜあなたがやっている(いく)のか?」
・そして「なぜあなたに人が集まっている(いく)のか?」

■「」部分だけを項目としてならべると、このようになります。
・過去実績経歴
・見込み客の悩みや理想の未来(どんなことで悩んでいてどうなりたいのか)
・プロフィールやコンセプト
・発信するSNS媒体
・発信する内容
・あなたの商品やサービス
・その商品やサービスの中身(内容)
・商品やサービスの提供期間
・あなたがやる理由
・あなたのもとに人が集まる理由

これらの項目を、リサーチ結果からあなた自身に落とし込んでいきます。

3.まとめ

では、まとめます。

■リサーチの目的は2つ
1つ目は、あなたがこれから提供する商品やサービスがあると思いますが、それをすでにやっていて、うまくいっている人を探します。
2つ目は、同業者の発信から見込み客の悩みや具体的な発信内容を調べます。

■リサーチのコツ4つ
①大量リサーチする
②キーワードで検索する
③さまざまなSNSで検索する
④リサーチ先のチェックポイント

■黄金リサーチ法10項目
・どのようなSNSを活用しているか?
・どのようなプロフィールやコンセプトか?(見込み客は誰か)
・どのような投稿や発信をしているか?
・どのような集客導線か?
・どのようなプレゼントがあるか?
・どのようなLINE公式&メルマガの配信か?
・どのようなフロントエンド商品か?(どのような悩みの解決提案をしているか)
・どのようなバックエンド商品か?
・その人の想いやミッション・ビジョンは何か?(なぜその仕事をしているのか)
・そこにどのようなお客さまが集まっているか?

■黄金モデリング法10項目
・どのような「過去実績経歴」を持ったあなたが
・どのような「悩みや理想の未来」を持った「見込み客」に、
・どのような「プロフィールやコンセプト」で興味を持ってもらい、
・どのような「SNSを使って発信」をしていて、
・どうような「発信」をしてリストを集め、
・どのような「商品・サービスを販売」し、
・その方法にどれくらいの「期間」を使っているのか?
・どのような「方法」で見込み客の悩みを解決・改善し、
・それは「なぜあなたがやっている(いく)のか?」

これであなたは、最短で成果を出していくツールを1つ手に入れたことになります。あなたが憧れる先輩カウンセラーや、人気カウンセラーは、必ずこの作業を実践してきています。そのため、決してムダな作業ではありません。これから会う未来のクライアントのために、一歩を踏み出していきましょう。

あなたのことを応援しています。