なんだか気持ちが落ち着かない。部屋も心も、どこかモヤモヤしている・・・
実はその「空間の乱れ」は、あなたの内側からのメッセージかもしれません。
Heartistの視点では、「自分=心と体」だけでなく、「空間や人間関係」との響き合いも含めて“本当の自分” だと捉えています。

ハートの音色を奏でよう!Heartist 心理セラピストの山形竜也です。

この記事では、空間を整えることで自分らしさを取り戻すヒントをお届けします。

「部屋が散らかると、なんだか心もモヤモヤする」
「最近、自分を大切にできていない気がする」
「何をしても落ち着かず、気持ちが整わない」

このような疑問にお答えします。

★この記事のポイントは・・・

  • 自分とは外の世界も含む存在です
  • 空間は心の状態を映す鏡です
  • 整えることで本来の自分が輝きます

空間を整えて心もスッキリさせたい、自分らしさを取り戻したいと思っているなら、ぜひ最後まで読んでみてください。

自分とは、肉体の内側だけでなく外側の世界も含めた「響き合う存在」である

自分とは、肉体の内側だけでなく外側の世界も含めた「響き合う存在」である

「自分って、いったい何だろう?」

壮大な問いですよね。

多くの人は肉体や性格、役割といった目に見えるものだけで答えようとするのではないでしょうか。

しかしHeartistの世界観では、

自分とは皮膚の内側にある肉体や感情だけでなく、外側の空間や人間関係など、響き合う「すべて」を含んだ存在

だと捉えています。

たとえば、あなたの部屋の状態、持ち物の配置、人との関係性・・・、これらはすべて「今の自分」を映し出している鏡だということです。

では、なぜ私たちは「自分」をもっと狭く捉えてしまうのでしょうか?そして、どうすればこの新しい視点を日常に活かせるのでしょうか?

従来の「自分=肉体」という限定的な定義を超える

私たちは「自分=肉体」「自分=名前」「自分=性格や役割」など、目に見えるものに自分を限定してしまいがちですが、それでは自分という存在のほんの一部しか見ていません。

なぜなら、あなたの内側で感じていること、無意識に選んでいる空間の状態、さらには自分が置かれている環境や人間関係までもが、すべて「今の自分」の表れだからです。

たとえば、部屋がごちゃごちゃしているとき、その混乱は心のなかの情報の渋滞や、感情の未消化をそのまま外側に投影していることがあります。逆に、空間がスッキリ整っていると、自然と呼吸が深まり、思考も整理されやすくなります。

そう考えると自分とは、肉体という「内側の入れ物」だけでなく、それと響き合っている「外側の世界」までも含んだ存在なんだと思います。

外側の環境は内側の状態と驚くほどシンクロしている

このように、あなたの外側の環境は、内側の状態と驚くほどシンクロしており、これは偶然ではなく「空間が心の状態を映し出している鏡」である証拠です。

空間に表れる「乱れ」や「詰まり」は、心の中にある葛藤・未消化・自己否定のサインでもあるからです。

たとえば、こんなことに思い当たりがありませんか?

  • 机の上が散らかっている → 頭の中も考えごとでいっぱい
  • クローゼットがぎゅうぎゅう → 「手放せない」何かを抱えている
  • ソファにモノが山積み → 「本当はくつろぎたいのに、それを許せていない」
  • 洗面所の鏡が曇っている → 自分自身を「まっすぐ見られない」時期

このように、日常にあるすべてが、「自分」という存在の一部として語りかけてくるのです。自分を知るということは、「内側」だけで完結することではなく、「外側」との響き合いの中で深まっていくものなのです。

空間との関係は自分との関係性の鏡である

空間は、あなたのエネルギーが常に響いている「場」であり、その扱い方は、あなたが自分をどう扱っているかを如実に映し出しています。

物を乱雑に扱っているとき自分も雑に扱い、
整えることを先延ばしにしているとき自分との約束も後回しにし、
不要なものをため込んでいるとき自分の内側にも「もういらない思い」が詰まっているからです。

たとえば、このようなことが考えられます。

1.窓ガラスが曇っている

  • 自分自身を「まっすぐ見られない」時期かもしれません。
  • 過去の後悔や不安、他人の評価が、自分の本当の姿を曇らせています。

2.ベッドの周りがモノで溢れている

  • 「ゆっくり休むこと」「甘えること」を無意識に許していない。
  •  “頑張らなきゃ”という男性性が強くなりすぎている状態かも。

3.床にモノを直置きしている

  • 今の自分の居場所が不安定という感覚。
  • 安心感・基盤の弱さが背景にある場合があります。

4.冷蔵庫が空っぽまたは賞味期限切れだらけ

  • 「自分を養う」感覚が薄れている状態。
  • エネルギー補給ができていなかったり、自分の “満たし方” を忘れているときに現れることがあります。

5.観葉植物が枯れている

  • 心の潤いが不足している
  • 無意識に「私に水(恵や潤い)をあげても意味がない」と感じている可能性も。

でもこれらは決して「悪い状態」ではなく、あなたのハートが「そろそろ向き合ってみて」と語りかけているサインなんですよ。

このように、自分の本当の輪郭を知るためには、外側の世界との響き合いに耳を澄ませることが重要です。そして、その響き合いを整えていくプロセスこそが、Heartistが大切にする「快善(かいぜん)」なのです。

しかし、「響き合いを整える」と言っても、具体的に何から始めればよいのでしょうか?実は、その答えは日常のとてもシンプルな行動の中にあります。

空間を整えることは、自分を大切にし本来の音色を取り戻すプロセスである

空間を整えることは、自分を大切にし本来の音色を取り戻すプロセスである

自分を大切にするということを、Heartist的にはもっと日常的で具体的なこととして捉えます。それが「自分がいる空間を丁寧に扱うこと」です。空間を整えることで、「私は大切にされていい存在なんだ」というハートレベルでの自己承認につながり、本来のあなたの音色が世界に響き始めます。

空間を整えることは自己承認の実践である

自分を本当に大切にしたいと思ったとき、多くの場合、いきなり自分の内面(心や潜在意識)を変えようとします。これはこれで「王道」なのでいいのですが、ぶっちゃけプロのサポートがないと難しくないですか?そこでまずは「外側」から整えていくこともとっても効果的なんですよ。

「外側」の世界は、五感をつかって認識しやすいからです。

それに、空間との関係は、まさに「自己との関係性」の鏡であり、空間を丁寧に扱うことは自分を丁寧に扱うことと直結しています。

たとえば、

  • 心地よい照明を選ぶ
  • 好きな香りを置く
  • お気に入りの器でごはんを食べる
  • 思い出より「今の自分」に合ったものを残す

こうした小さな積み重ねが、「私は、大切にされていい存在なんだ」というハートレベルでの自己承認につながっていきます。

「快善(かいぜん)」は心地よさを道しるべにした調律プロセスである

Heartistでは、心地よさを道しるべに自分自身と響き合う空間と生き方へと調律していくプロセスを「快善(かいぜん)」と呼んでいます。

部屋が整ったとき、不思議と呼吸が深まり、心に静けさが戻ってきます。それは、「今ここにいる自分」を思い出す時間でもあるからです。

空間を整えることは決して義務やタスクではありません。それは、ハートに耳を澄ませ、自分自身ともう一度つながるための、やさしい対話なのです。環境を通して自分を整えることで、探りづらい内面の課題に光を当てることができます。

空間を整えることで心の奥からハートの音色が響きはじめ、「私は心地よさにふさわしい存在だ」という感覚を少しずつ取り戻していけるのです。

自分の本来の音色を世界に響かせる

空間を整えることは、自分の人生に「ふさわしさ」を取り戻す行為であり、本来のあなたの音色を世界に向けて響かせることです。

その「ふさわしさ」は、誰かに与えられるものではなく、自分自身が自分に許すことから始まるからです。

つまり、あなたがあなたを整え始めたその瞬間から、部屋の空気が変わり、心の中に新しい余白が生まれ、そして本来のあなたの「音色」が、世界に向けて鳴りはじめるのです。

整えることは自分を愛するということ、片づけることは自分を信頼するということ、環境を整えることは自分の本来の音色を外の世界に響かせるということになるのです。

よくある質問

よくある疑問にお答えします

ここまでお読みいただいた方の中には、「本当にそうなの?」「私には当てはまらないかも」といった質問や疑問を感じる方もきっといらっしゃるでしょう。そんな率直な疑問にお答えしながら、Heartist的な視点をより深く理解していただければと思います。

Q.「部屋が散らかっていても心は整っている人もいるのでは?」

Q
「部屋が散らかっていても心は整っている人もいるのでは?」
A

その通りだと思います。部屋が散らかっていても精神的に安定している人は確実に存在します。ただし、そうした人たちにも空間と心の響き合いは必ず存在しており、むしろそれは「その人なりの整った状態」だと言えます。

その人にとって「散らかった状態」が実は心地よく、創造性やエネルギーを高めている場合、それは「その人なりの整った状態」だからです。重要なのは「見た目の整理整頓」ではなく、「自分にとっての心地よさ」なのです。

芸術家やクリエイターの中には、一見雑然とした環境で最高のパフォーマンスを発揮する人がいます。しかし彼らの空間をよく観察すると、必要なものがすぐ手に取れる位置にあったり、創作に必要な道具が直感的に配置されていたりします。これは「機能的な整理」であり、その人なりの調和だと捉えることができそうですよね。

つまり、画一的な「きれい」を目指すのではなく、「自分にとって心地よく、エネルギーが循環する状態」を見つけることが大切だと思っています。

Q.「忙しくて部屋を整える時間がない場合はどうすればいい?」

Q
「忙しくて部屋を整える時間がない場合はどうすればいい?」
A

忙しい毎日を送られている中で、そう感じるのは本当に自然なことだと思います。そこで、時間がないという状況こそが、実は「自分を後回しにしている」というハートからの大切なメッセージである可能性を探ってみるのはいかがでしょうか。

「時間がない」と感じるとき、多くの場合は優先順位の問題であり、無意識に「自分のことは後回しでいい」と決めてしまっている場合が多いからです。5分でもできる小さな整理から始めることで、「自分を大切にする時間は作れる」という感覚を取り戻せまるかもしれません。

たとえばもしよかったら、朝起きたときにベッドを整える(30秒)、使った食器をすぐ洗う(2分)、帰宅時に玄関で靴を揃える(10秒)など、日常動作の延長でできることから始めてみてください。こういった小さな行動が積み重なると、「私は自分を大切にしている」という実感が生まれ、自然と時間の使い方も変わってきます。

完璧を目指さず、「今この瞬間に自分ができる最小限のこと」から始めることで、忙しさの中でも自分との響き合いを取り戻していけることでしょう。

Q.「他人に迷惑をかけなければ、部屋がどんな状態でも自由なのでは?」

Q
「他人に迷惑をかけなければ、部屋がどんな状態でも自由なのでは?」
A

おっしゃる通り、それは完全に個人の自由だと思います。誰にも迷惑をかけていないのであれば、どのような生き方も尊重されるべきです。ただ、もしあなたがより心地よく、より幸せに過ごしたいと感じているなら、環境との調和を考えることは自分自身への素晴らしい投資になる可能性があります。

空間は私たちのエネルギーレベル、創造性、休息の質、人間関係など、人生の質に直接影響を与えているからです。「他人に迷惑をかけない」ことと「自分を大切にする」ことは別次元の話なのです。

例えば、いつも疲れが取れない、集中できない、やる気が起きないといった悩みを抱えている人が、部屋を整えただけで睡眠の質が向上し、仕事の効率が上がり、人間関係も改善したという事例は数多くあります。これは「自分への投資」としての環境整備なのです。

誰かのためではなく、あなた自身がより豊かで充実した人生を送るために、環境との響き合いを大切にすることは、とても価値のある選択なのです。

さいごに

「自分とは何か?」という問いに対して、Heartist的な答えはとてもシンプルです。

自分とは、ハートの音色を宿し、それを空間や行動を通して奏でている「響き合う存在」である。

だからこそ、自分自身を深く理解し、大切にしたいと思ったとき、「心の内側」だけではなく、「今いる外側の世界」を見つめ直すことが鍵になります。

部屋の片隅にあるホコリひとつ、
なんとなく詰まっていたクローゼット、
くつろげないリビング——

それらはすべて、あなたのハートの小さな声を代弁しているのかもしれません。

あなたという存在は、すでに調和そのもの。そしてその響きは、あなたの手でいつでもチューニングできる。

まずは5分、目についた場所を整えて、自分と響き合う空間づくりから始めてみませんか?