「ハートで生きよう」そんな言葉を耳にしても、ふと立ち止まってしまうことがある。ハートって何? どうすれば感じられるの?
本当の自分に出会いたいのに、方法がわからない。
そんなあなたへ──。

ハートの音色を奏でよう!どうもこんにちは、Heartist 心理セラピストの山形竜也です。

この記事では、「ハートとは何か」をやさしく、ていねいに紐解いていきます。あなたの中にすでにある、かけがえのない音色に、そっと触れてみませんか?

「ハートってよく聞くけど、結局なんなの?」
「本当の自分に出会いたいけど方法がわからない」
「頭じゃなく心で生きるってどういうこと?」

このような疑問に答えていきます。

★この記事の内容は・・・

  • ハートとは「本当の自分自身」である
  • ハートは誰にも邪魔されない純粋な音色
  • ハートを感じることが自分らしさを育てる

ハートとつながり、本当の自分を生きたいなら、ぜひ最後まで読んでみてください。あなたの中にある、かけがえのない音色に出会えるかもしれません。

ハートとは何か?──本当の自分に出会うためのやさしいガイド

ハートとは何か?

誰もが知っている「ハート」という言葉。あなたは、この言葉にどんなイメージを持っていますか?

面白いことに、この質問をすると、人それぞれ違った答えが返っくるんです。

あるときは「ピンク色や赤のハートマーク」という単純な形のイメージ、またあるときは「感情」や「こころ」という抽象的な概念、時には「心臓」という物理的な臓器を指すこともあります。

「何となく胸のあたりにあるもの」「胸があたたかくなるような優しい気持ちを感じるところ」「心惹かれる時に胸の高まりを感じたり、ときめきを感じたりするところ」など、より感覚的な表現で答える方もいます。

私たちは日常生活の中で、様々な文脈で「ハート」という言葉を使っていますよね。「傷ついたハート」「ハートがあたたかい人」という表現では、こころや感情を指しています。「ハートが痛い」「ハートがあたたかくなる」という時には、こころや感情と同時に、胸のあたりの感覚も表現しています。「ハートに聴いてみる」という時には本心を指し、英語では日本語と同じように心や感情、本心を表すと同時に、身体の器官としての「心臓」も意味します。

では一体、ハートとは何なのでしょか?続きを読んでみましょう。

本当の自分自身としての「ハート」

このように「ハート」という言葉には多様な意味がありますが、私が使う「ハート」という言葉は、主に「本当の自分自身」を指しています。ただの「自分自身」ではなく、「こころの深いところにある、いつも変わることのない本質的な自分自身」「自分を自分たらしめている、自分自身の本質」です。

本当の自分自身としての「ハート」

それは、何にも影響されることのない「自分自身の中にあるサンクチュアリ(聖域)」であり、揺れ動く感情や、限界のある思考を超えた「本当の自分自身」です。また、「自分自身の内にある、私という感覚を感じるところ」や「自分自身の真実があるところ」を指すこともあります。

純粋な音色としての「ハート」

インドの哲学体系では、チャクラというものがあります。第4チャクラは、「アナハタチャクラ」と言われハートに位置しています。

「アナハタ」とは、サンスクリット語で「傷ついていない」「触れられていない」「純粋な音」「鳴らされない音」「2つの物が触れ合わずとも生じる音」などを意味するそうです。

そこから私が感じるのは、ハートは外部からの影響を受けない純粋な存在だということです。打楽器なんかを叩いて生じる音とは異なり、宇宙の根源的な響き、つまり心の奥底から湧き上がる純粋な振動を象徴しているように感じます。

このことから、ハートは誰にも邪魔されない「自分だけに存在する純粋な音色」のことだと私は解釈しています。

純粋な音色としての「ハート」

難しい表現が続きましたが、シンプルに「ハート」は「本当の自分自身」なのだと覚えておいていただければ十分です。では続けて、その「ハート」を実際に感じてみましょう。

「ハート」を感じてみよう

「ハート」を感じてみよう

せっかくなので、ここで一緒に「ハート」を感じてみましょう。できれば静かで落ち着ける場所で、以下のかんたんなワークを試してみてください。

エクササイズ:ハートを感じるワーク

あなたが「私」と言う時、身体のどのあたりに「私」という感覚を感じますか?あなたが「私」や「私自身」という感覚を感じるところに、手を当ててみてください。そして、手を当てたまま、「私」や「私自身」という感覚を感じてみましょう。

いかがでしたか?おそらく、多くの方が胸のあたりに手を当てていらっしゃるのではないでしょうか。手の先や足の先ではなく、胸のあたりに「私」という感覚を感じる。この「私」という感覚を感じるところ、その感覚が生まれてくるところ、あなたが手を当てたところ、そこがあなたの「ハート(本当の自分自身)」です。

エクササイズ:ハートを感じるワーク

これまで、たくさんの方々とこのワークを実施してきましたが、興味深いことに、ほとんどの方が近い場所に手を当てます。これは驚くべきことではないでしょうか?「私」、つまり「自分自身」という意識を感じる場所が、誰にも教えられていないのに、文化や国を超えて共通しているのです。

ただし、少数ではあるんですが、お腹や頭に手を当てる方もいらっしゃいます。頭に手を当てる方の多くは、「私」というものについて考えている場所を指している場合が多く、お腹に手を当てる方は、体を中心とした「私」という存在を感じる場所を指していることが多いようです。

ここでいう「私という感覚を感じるところ」とは、自分自身の様々な思いが湧き上がってくる源である「私」というものを感じる場所です。「こころの底から感謝の念が湧いてくる」といった表現をする時の、「こころの底」を感じる場所や、「私自身が」という時に自然と手を当てたくなる場所に、私たちは「私」というものを感じていることが多いのです。あまり考えすぎずに、何度か試してみてください。

ハートを感じることの重要性

このハートを感じる場所を意識するということが、ハートの力を育てていく上でとても重要です。日常生活の中で、自分らしさを失ったり、自分が本当に望んでいることが分からなくなったり、思いやりや感謝の念を持てなくなった時には、ハートを感じるだけで、私たちのものの見方や身体の状態も変化していきます。

このハートを感じることが習慣になってくると、大きな変化が起こり始めます。あなたの思いや言動が、あなたのハートから自然に生まれてくるようになり、あらゆる場面であなたはあなたらしくあることができます。あなたの本当の思いに気づき、あなた自身に対しても、あなた以外の存在に対しても思いやりを持てるようになっていくのです。

ハートを感じることの重要性

このワークは、シンプルでありながら、あなたの様々な力を目覚めさせることのできるとてもパワフルなものです。「ハートを感じる」という行為を、ぜひ日々の生活の中で実践していただきたいと思います。

ハートを理解するために

ここまで「ハート」という言葉が主に「本当の自分自身」や「自分だけに存在する純粋な音色」を指し、「自分自身の内にある、私という感覚を感じるところ」や「自分自身の真実があるところ」を指すこともあるというお話をしてきました。

一般的に「ハート」という言葉が使われる時には、考えや感情を含んだこころや、それらを感じる感覚、胸のあたりや胸のあたりに感じる感覚、本心、からだの器官としての「心臓」など、様々な意味を持ちます。このブログの中でもこのような使い方をすることもありますが、ここでいうハートには考えや感情は含まれません。また、心臓そのものだけを指すこともありません。

ハートを理解するために

ただし、重要な点が二つあります。

一つは、感情や考えには、ハートの思いやハートの導きがあらわれる場合もあるということ。

もう一つは、心臓の活動や心臓の持つ力には「ハートの働き(ハートの力)」の一部があらわれているということです。

特に後者について補足すると、「脳」の働きは「思考」と関わってはいても、「脳」は「思考」そのものではないように、「心臓」は「ハート」そのものではありません。しかし、「ハートの力」の一部は確かに「心臓」の活動にあらわれているのです。

脳が「考え」を映し出すスクリーンなら、心臓は「命そのもののリズム」を刻む太鼓のようなもの。
ハートは、その太鼓の奥にひそかに響いている、
誰の影響も受けない、あなただけに流れる静かな音色のようなもの。

ここまでの説明は、少し難解に感じられるかもしれません。しかし、「ハート」や「ハートの力」についての理解を深め、その力を育てていくにあたって、今の時点で完全に理解する必要はありません。むしろ、分からない方が自然です。「まあ、何となく分かればいいか」というくらいの気楽な気持ちでいていただければと思います。

さいごに

さいごに

ハートとは、「本当の自分自身」。
誰にも汚されることのない、そして邪魔されることのない、あなたの中にひそむ純粋な音色です。

胸にそっと手を当て、自分を感じるだけで、私たちはこのハートとつながることができます。
忙しさに追われる日々の中で、ふと立ち止まり、あなたのハートに耳を澄ませてみてください。

そこには、必ずあなたらしさの源泉が、静かに、力強く響いています。
ハートを感じるたびに、あなたは少しずつ、本来の輝きを取り戻していくでしょう。

今日から少しずつ、あなたのハートと共に歩んでいきましょう。
あなたの中には、すでに美しい音色が息づいています。