「本当は優しくしたいのに、母の声を聞くだけで心がすり減っていく…」
「介護の終わりが見えなくて、私の人生、このまま終わっちゃうの?」
「なんで私はこんなに冷たい娘なんだろう…」

親の介護に直面し、出口のないトンネルの中にいるような息苦しさを感じていませんか?

ハートの音色(ねいろ)を奏でよう!Heartist 心理セラピストの山形竜也です。

今回は、かつて同じような苦しみを抱えていた中村良子さん(仮名・49歳)が、どのようにして母親へのイライラや自己嫌悪から解放され、自分らしい穏やかさを取り戻していったのか、そのリアルな体験談と、心理セラピストとしての視点からの解説をお届けします。

中村良子さんの体験談(Q&A形式)

もしあなたが今、親との関係や介護に悩み、自分を責めてしまっているのなら、この記事が、あなた自身の心の声に気づき、軽やかな一歩を踏み出すためのヒントになるかもしれません。

Q1. どのようなお悩み(主訴)を抱えていらっしゃいましたか?

一番の悩みは、実の母(78歳・要介護1)に対して、どうしても優しくできない自分への嫌悪感でした。頭では『親孝行しなきゃ』『大事にしないと』と思っているんです。でも、現実は真逆で…。

母は一人暮らしで、何かと私を頼ってくるのですが、電話がかかってくるだけで、全身がこわばるような感覚がありました。用件だけでなく、日々の些細な不満や近所の人の噂話、そして昔から変わらない私へのダメ出しや過干渉な要求が延々と続くんです。聞いているだけで、どっと疲れてしまって…。電話を切った後は、気力が根こそぎ奪われたように、何も手につかなくなってしまうことも度々でした。

週末に実家を訪ねても、状況は同じでした。良かれと思って手伝っても『やり方が違う』『もっとこうしなさい』と口を出され、感謝の言葉よりも文句の方が多い。まるで私が手伝って当たり前、という態度に、心の中では怒りがこみ上げてくるのですが、それを口に出すこともできず…。私が少しでも不満そうな顔をすると、母はさらに不機嫌になるので、必死で笑顔を取り繕っていました。

夫は単身赴任中で、物理的にも精神的にも頼れる状況ではなく、大学生の娘も自分の生活で精一杯。『私がしっかりしなきゃ』という責任感だけで自分を支えているような状態でした。でも、心の中では『もう関わりたくない』『逃げ出してしまいたい』という気持ちが渦巻いていて…。

そんな矛盾した気持ちを抱えている自分自身が、本当に嫌でたまりませんでした。『なんて冷たい娘なんだろう』『親不孝者だ』と、毎日自分を責め続けていました。介護に終わりが見えないことへの不安、自分の人生がこのまま終わってしまうのではないかという焦りも常にありましたね。気づけば、頭痛やめまい、動悸といった身体の不調も頻繁に起こるようになっていました。

Q2. そのお悩みを解決するために、これまでどのようなことに取り組んでこられましたか? また、その結果はいかがでしたか?

解決策を探して、色々なことを試しました。まずは、信頼できる友人に愚痴を聞いてもらったり…。話すと一時的にはスッキリするんですが、根本的な解決にはならなくて。むしろ、話した後に『親の悪口を言ってしまった』と、さらに罪悪感が増すこともありました。

気分転換に趣味の時間を作ろうともしましたが、母からの電話や、介護のことを考えると、心から楽しむことができませんでした。

地域包括支援センターに相談して、介護サービスの情報収集もしました。でも、『まだ大丈夫』『人に頼るのは申し訳ない』という母の意向もあり、なかなか具体的な利用には踏み切れませんでした。私自身もどこかで『まだ自分でできるはず』『他人に任せるのは親不孝かも』という思い込みがあったのかもしれません。

自己啓発書や心理学の本を読んだこともあります。『親との関係改善』『ストレス対処法』といったテーマの本だったと思います。知識としては理解できる部分もあったのですが、読んでも自分の感情が変わることはありませんでした。むしろ、『本に書いてあるようにできない自分はダメだ』と、さらに自分を追い詰めてしまうこともありました。

Q3. なぜ山形の心理セラピーを受けてみようと思われたのですか?

もう、心身ともに限界だと感じていました。何をしても状況は変わらないし、このままでは自分が壊れてしまう、と。そんな時に、インターネットで偶然、山形さんのホームページを見つけたんです。

そこに書かれていた『ハートの声』『本来の自分』『アダルトチルドレン』といった言葉が、なぜかとても心に響いて…。他のクライアントさんの事例を読んで、『私と同じだ』と感じるところも多く、藁にもすがる思いでセッションを申し込みました。

Q4. 山形の心理セラピーの感想や、セラピー中の印象に残っていることはありますか?

初めてセッションを受けた時、山形さんが私の話を一切否定せずに、ただただ温かく受け止めてくださったことに、まず驚き、そして心底ホッとしました。

特に印象に残っているのは、母への怒りや『冷たい娘だ』という自己嫌悪の感情を話した時、『そう感じても当然ですよ』『よく頑張ってこられましたね』と、私の感情を丸ごと認めてくださったことです。今まで誰にも言えなかった、言ってはいけないと思っていた感情を認めてもらえたことで、涙が止まりませんでした。

セラピーの中で、自分の身体の感覚に意識を向けるワークをしたのですが、そこで長年抑え込んできた感情や、忘れていた子どもの頃の記憶が蘇ってきて…。頭で考えるのではなく、まさに『ハートで感じる』という体験でした。山形さんの、真剣に向き合っていただいているけど、セッション自体に辛気臭さをまったく感じない・・・ような?うまく言えませんけど、とても安心感があったのを覚えています。

Q5. 山形の心理セラピーを受けて、どのような具体的な変化がありましたか?

一番大きな変化は、母に対するイライラや罪悪感が、驚くほど軽くなったことです。もちろん、今でも全くゼロになったわけではありませんが、以前のように感情に飲み込まれることがなくなりました。

母からの電話にも、以前ほど動揺せず、冷静に対応できるようになりました。『今は忙しいから、後でかけ直すね』とか、『その話は、今はちょっと聞けないかな』と、自分の状況や気持ちを伝えられるようになったんです。これは、私にとっては本当に大きな進歩でした。

そして何より、自分を責めることが格段に減りました。『冷たい娘だ』という自己嫌悪から解放され、『私なりに、よくやっているよね』と自分を認められる瞬間が増えたんです。

母との間にも、少しずつですが、健全な境界線を引けるようになってきたと感じています。無理な要求に対しては、きちんと断れるようになりました。最初は勇気がいりましたが、断っても母との関係が壊れるわけではない、ということも学びました。

自分の『本当はこうしたい』という気持ちにも気づけるようになり、諦めていた仕事への復帰に向けて、少しずつ準備を始められるようになりました。自分の人生を取り戻していく感覚があります。

不思議なことに、あれほど悩まされていた頭痛やめまいも、ほとんどなくなりました。心が軽くなると、体も楽になるんですね。

介護に対する捉え方も変わりました。『私が全て背負わなければ』という思い込みが外れ、利用できるサービスは利用しよう、周りにも頼ってみよう、と考えられるようになりました。夫や娘にも、自分の気持ちを正直に話せるようになり、以前よりもずっと風通しの良い関係になった気がします。

Q6. 山形の心理セラピーは、どのような方におすすめしたいと思いますか?

私と同じように、親の介護でどうしようもないイライラや罪悪感に苦しんでいる方には、ぜひ受けてみてほしいです。

また、長年にわたって親子関係に問題を抱えている方、特に、親が過干渉だったり、支配的だったりした経験のある方(アダルトチルドレンの傾向がある方)にも、きっと大きな気づきがあると思います。

それから、いつも自分を責めてしまう方、自己肯定感が低いと感じている方、自分の本当の気持ちがわからなくなってしまっている方にも、心からおすすめしたいです。

人生の折り返し地点で、これからの生き方についてモヤモヤを感じている方にも、新しい扉を開くきっかけになるのではないでしょうか。

心理セラピスト山形より:良子さんの事例から学ぶポイントと、今悩んでいるあなたへ

良子さん、貴重な体験談をありがとうございました。彼女が経験された苦しみ、そしてそこからの変化のプロセスは、今まさに同じような状況で悩んでいる多くの方々にとって、大きな希望となるでしょう。

良子さんの事例は、単なる介護疲れという側面だけでなく、より深い心理的な背景が関係していました。専門的な視点から見ると、いくつかの重要なポイントが浮かび上がってきます。

まず、アダルトチルドレン(AC)のパターンです。 良子さんは、幼少期から支配的なお母様の期待に応えようとする「良い子」の役割を無意識に担ってきた可能性があります(ヒーロータイププラケータータイプ)。そのため、大人になっても母親の意向に逆らえず、自分の感情や意見を抑圧してしまう行動パターンが根付いていたと考えられます。母親への怒りを感じながらも、それを表現できずに罪悪感を抱いてしまうのは、このACパターンが影響している典型的な例です。

次に、インナーチャイルドの傷です。母親に認められたい、愛されたいという子どもの頃の満たされなかった思いが、大人になった今も「親孝行しなきゃ」「見捨てられたくない」という形で良子さんを縛り付けていたのかもしれません。母親への怒りの根底には、実は「もっと私を見てほしかった」「私の気持ちを分かってほしかった」という、子どもの頃の深い悲しみや寂しさが隠れていることが多いのです。

そして、「〜すべき」というビリーフ(思い込み)の影響も大きいでしょう。 「娘は親の面倒を見るべきだ」「親に心配をかけてはいけない」「人に頼るのは弱いことだ」といった、社会や家庭環境の中で刷り込まれたビリーフが、良子さんをがんじがらめにしていました。このビリーフが、一人で抱え込み、自分を責め続ける状況を作り出していたのです。

また、男性性と女性性のアンバランスも見られます。良子さんは、責任感や行動力といった「男性性」で必死に状況に対処しようとしていました。しかし、自分の感情を感じたり、他者に助けを求めたり、ありのままを受け入れたりする「女性性」の側面が十分に機能していなかったため、心身ともに疲弊してしまったと考えられます。

最後に、ハートの声とエゴの声の葛藤です。 良子さんのハートは、「自分の人生を生きたい」「母と健全な距離を保ちたい」と叫んでいたはずです。しかし、エゴの声(「親不孝者だと思われる」「見捨てられるのが怖い」「ちゃんとできない自分はダメだ」という罪悪感や恐れ)がそれをかき消し、身動きが取れない状態に陥っていました。

良子さんがセラピーを通じて変化できたのは、これらの背景にあるパターンや感情、思い込みに気づき、それらを「ハートで感じ、受け入れ、手放す」プロセスを歩んだからです。頭で理解するだけでなく、身体感覚を通して、長年抑圧してきた感情を解放し、インナーチャイルドを癒し、古いビリーフを書き換え、そして何より、ご自身の「ハートの声」を信頼できるようになったのだと思います。

もし今、あなたが良子さんと同じように、親との関係や介護に悩み、自分を責めてしまっているとしたら、どうか覚えておいてください。あなただけではありません。そして、その苦しみは、決してあなたのせいではないのです。

あなたが感じているイライラや怒り、罪悪感は、むしろ自然な感情です。大切なのは、その感情に蓋をせず、その奥にあるあなたの本当の気持ち(ハートの声)に耳を傾けることです。

「本当はどうしたいの?」
「何を大切にしたいの?」

その声に気づき、少しずつでも行動に移していくことで、必ず道は開けていきます。健全な境界線を引くこと、助けを求めること、そして何より、自分自身を大切にすることを、どうか自分に許してあげてください。

あなたの中には、本来の輝きと、人生を創造していく力が眠っています。その力を取り戻す旅を、私と一緒に始めてみませんか?

プライバシーへの配慮について
この記事で紹介した事例は、クライアント様ご本人の同意を得た上で、個人が特定されないよう、内容の一部を編集・脚色しています。クライアント様のプライバシー保護には最大限配慮しております。

山形竜也のセラピーにご興味をお持ちの方へ

今回の良子さんのように、長年の親子関係の悩みや、介護における精神的な負担、アダルトチルドレンの生きづらさなどから解放され、本来の自分らしい人生を取り戻したいと感じている方は、ぜひ一度ご相談ください。

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