今回は、プロフィールページについて、「ストーリーフォーミュラ」という方程式を使った書き方をステップ形式でお伝えします。ステップは7つあります。ステップ1から順番に書いていけば、相手を魅了する素敵なプロフィールが完成するはずです。ぜひワークとしても取り組んでください。

「ホームページ(ブログ)にプロフィールページを作ってみたけど、なんだかしっくりこない。とりあえずソレっぽく書いたみたつもりだけど、これでいいのかな?もっと自分のことが相手に伝わるプロフィールの書き方が知りたい。」

このような疑問に答えていきます。

★この記事の内容

・相手が読み込んでしまうプロフィールページの構成が学べます
・事例も紹介するのであなたが実際にプロフィールページを書く際に役立ちます

プロフィールは、対面であっても、SNSやホームページ(ブログ)であっても、重要な役割を持っています。特にオンライン(ネット上)では、相手が見えない分、工夫が必要です。わたしの場合、SNSのプロフィールの改善を繰り返し、売り上げを2倍にした経験があります(Instagram)。また、企業や個人も含め、ウェブサイトの設計、プロモーションをしてきた経験からプロフィールページ(Aboutページ)の重要性を学んできました。
もしあなたが、プロフィールページをどう書けばいいのか悩んでいるのであれば、最後まで読んでください。きっとお役に立てるはずです。

1.プロフィールにエッジを効かせるストーリーフォーミュラ7ステップ

1.プロフィールにエッジを効かせるストーリーフォーミュラ7ステップ

プロフィールにエッジを効かせるストーリーフォーミュラについて紹介していきます。
ホームページやブログで、トップページの次にアクセスが集中するページが何か知ってますか?実はプロフィールページです。多くの人がこのことに気づいていません。トップページにアクセスした後のユーザーは、次にプロフィール ページに移動しています。これは、カウンセラーだけでなく、どんな業界業種であっても共通しています。先ほども述べたとおり、あなたがホームページ(ブログ)でページを作成する時に、「ユーザーがどのようにあなたのサイトを利用しているのか」を1番に考えて構築する必要があります。

履歴書のようなプロフィールページをよく見ます。そのページを見たユーザーが、さらにあなたのファンになるでしょうか。答えは NO です。ユーザーは速攻であなたのページから離脱し、他のカウンセラーのサイトを探しにいくでしょう。

では、どうすればさらにファンになってもらえるページが作れるのでしょうか。

それがストーリーです。つまり「物語」は、最も人間の興味を惹きつけて興奮させるもの。なぜならば、ストーリーは、文字のなかった時代から口伝により語り継がれてきた最も古い文化であり娯楽でもあるからです。

実は、あなたの周りの娯楽のほとんどにストーリーが練り込まれています。映画、YouTube、本、ゲーム・・・無数にあります。物語を体験することが、人を感動させ、心を動かすものだからです。

そこで、この「ストーリー」を活かしたプロフィールの書き方のメソッドが「ストーリーフォーミュラ」です。

※フォーミュラとは・・・方程式、公式、方法のこと

ストーリーフォーミュラとは

ストーリーフォーミュラは、ヒーローズジャーニーをプロフィール用に簡単なステップ形式に落とし込んだものです。

ヒーローズジャーニーとは、映画や物語のあらすじやで必ず使われる進行のことです。「主人公が、目標(敵を倒す、ミッションを果たす)に向けて進む中で、いろんな困難に出会い、挫折し、挫けそうになりながらも成長し仲間に出会い、最後には目標を果たす」という進行です。世界各地に伝わる神話もこの進行の流れに沿ったストーリーがほとんどだそうです。

ヒーローズジャーニーのステップは8つからなります。では、ヒーローズジャーニーのステップでプロフィールも書けばいのでは?と思われるかもしれませんが、ぶっちゃけ大変です。一冊の本が書けちゃうボリュームになります。プロフィールの目的は、あくまでもファンになってもらい、この先も継続してブログを読んでいただいたり見込み客になっていただくことです。あなたの自伝をあなたよがりに伝えることではありません。

ストーリーフォーミュラは7つのステップから構成されています。

ステップ1:似ている現状
ステップ2:挫折の連続
ステップ3:きっかけ
ステップ4:成功の連続
ステップ5:メソッド化
ステップ6:他者の成功
ステップ7:次はあなたの番!

ストーリーフォーミュラとは、ヒーローズジャーニーをプロフィール用に簡単な7つのステップ形式に落とし込んだものです。

7つのステップここから

ステップ1:似ている現状

ステップ1は「似ている現状」です。
あなたの、苦しかった/悩んでいた/ダメダメだった時代をリアルに描きます。

「実はわたしも昔悩んでいました。」から始めます。「私も昔、あなたと同じような状況でした」の形式で、相手に共感を寄せます。そうすることで興味を持ってもらい、続きを読んでもらえるようになります。

さらに、悩んでいた昔を語り始める場合、その頃の光景や状況が見えてくるように書き始めることで、より物語になります。たとえばこうです。

「私も昔、あなたと同じ状況でした。あれは5年前の4月。満開の桜が散り始めた頃の話です。」

どうです?このように冒頭で物語に誘うことができます。

大切なことを言っておきます。ステップ1〜7において、嘘や誇張はNGです。真実の自分の物語を書きましょう!

ステップ2:挫折の連続

ステップ2は「挫折の連続」です。
ステップ1で苦しかった頃の時代。ステップ2で”さらに”苦しかったことや、うまくいかなかったことを書きます。なぜならば人間は、「人生、そう簡単にうまくいきっこない!」と思っているからです。さらにあなたの苦悩をリアルに描くことで、相手は物語に惹き込まれていきます。

たとえばこうです。

「その悩みや問題をそのままにしていたら、さらに問題が起こりました。」

なんとか苦しい現状を乗り越えたいけど、何をやってもうまくいかなかった頃ってありませんでしたか?それを書きます。

わたしの場合、とにかくうつ病を克服したかった過去がありました。病気のことや心に関する書籍を読み漁りました。さらには感情をコントロールする講座やマインドフルネスの講座にも参加しました。しかし、時間とお金がかかるばかりで、なにも解決せず、状況はさらに苦しくなっていく一方でした。

このように、ステップ2では「挫折の連続」を書きましょう。

ステップ3:きっかけ

ステップ3は「きっかけ」です。
いよいよあなたは、「あるきっかけ」から人生が好転し始めます。そのときの衝撃や感動を思い出しながらリアルに書きます。

きっかけとは出会いのこと。その奇跡のような出会いは何でしたか?出会いは人それぞれですが、例をあげると「本」「メンター」「著名人(有名人)」「記事」「ブログ」などがあります。

わたしの場合、ある「人」との出会いがきっかけでした。あるカウンセラーとの出会いです。そこから心の学びがスタートし、いつの間にかうつ病は治りカウンセラーを目指し始めていました。

このように、ステップ3では「きっかけ」を書きましょう。

ステップ4:成功の連続

ステップ4は「成功の連続」です。
ステップ3をきっかけに、その教え(ノウハウ、考え方など)を実践していくことで成功していく様子を書きます。さらに繰り返し実践することでもっと成功したことも書きましょう。「成功」という言い方がしっくりこない場合は、「変容」「成長」「変化」などに置き換えます。

たとえばあなたがパートナーシップを扱うカウンセラーならば、

「心理メソッドを実践することで、相手をゆるせるようになりました。さらに実践すると、積極的に家事もやってくれるようになりました」

コツは、まずは小さな成功体験を書きます。そのあとに、より大きな成功体験を書きます。いきなり大きな成功体験だと、相手は「あなただから成功したのよ」と心理的に離れていきます。きっとあなたも小さなステップを踏みながら成功・成長してきたはずです。それを丁寧に具体的に書きます。

このように、ステップ4では「成功の連続」を書きましょう。

ステップ5:メソッド化

ステップ5は「メソッド化」です。
あなたはプロとしてスキルやメソッドがあります。ステップ4での成功体験をもとに、そのスキルやメソッド、ノウハウをあなたなりに体系化してきたことでしょう。そのことを書きます。

「もしかすると、これは私以外の悩んでいる人にも役立つかもしれないとひらめき、このノウハウやスキルを自分なりに実践して、体系化しました。」

このように、ステップ5では「メソッド化」を書きましょう。

ステップ6:他者の成功

ステップ6は「他者の成功」です。
あなたが体系化したメソッドには再現性があることを書きます。

「体系化したその方法(ノウハウ、スキル、メソッド、考え方)を他の人に教えたら、次から次に成功しはじめました。」

可能であれば、具体的な数字を入れると変化が伝わりやすいです。ビジネスコンサルのような分野であれば「売り上げ」を書くことで変化が伝わりやすいです。カウンセラーやセラピストの場合は、期間(どれくらいの期間で変わったのか)、回数(どれくらいの回数で変わったのか)などの数字を入れることができないか検討してみてください。しかし、数字を入れることで表現や描写が不自然になるようであれば無理しなくて大丈夫です。

このように、ステップ6では「他者の成功」を書きましょう。

ステップ7:次はあなたの番!

最後のステップ7です。
ここでは、相手にとってもらいたい行動を促します。

「さぁ!次はあなたの番です。今すぐやってみましょう!」

ステップ7まで読んでくださった相手の方は、あなたに興味を持ち始めている可能性が高いです。そのような相手の方に、さらなる機会を提案すると喜ばれます。たとえば、あなたのメルマガ(LINE)、セミナーや講座、セッションなどの商品やサービスを提案します。

たとえばこうです。

「今回あなたに、その具体的な内容やノウハウを、事例も含めてプレゼントします。さぁ、次はあなたの番ですよ。
↓プレゼントの受け取りはこちら↓
>>無料〇〇テンプレートを受け取る(リンク)」

このように、ステップ7では「次はあなたの番です」と行動を促しましょう。

ストーリーフォーミュラの事例

山形が実際に使っているストーリーフォーミュラを事例としてお見せします。このサイトの「山形竜也とは」ページです。
参考になれば幸いです。

>>山形竜也とは?

2.ストーリーフォーミュラの補足

2.ストーリーフォーミュラの補足

これまでストーリーフォーミュラの7つのステップでした。
ここからは、さらにあなたのプロフィールページが充実したものになるよう、補足として4点だけお伝えさせてください。

さらに「略歴」も掲載する

ストーリーフォーミュラを書いた次の項目として、「略歴」も書いておきましょう。

プロフィールページに略歴を書くことは大切です。しかし、ストーリーフォーミュラの次に補足として書いたことに着目してください。つまり、プロフィールページの最初から略歴を書くべきではないということです。あなたのことをもっと知りたいと感じた相手のために、プロフィールページの最後の方に2〜3段落使って略歴を書くといいです。自分の経歴、専門知識、それらの分野に至るプロセスを書きます。

自分はまだ成功してない、という場合

もしかすると、「わたしはまだ人に言える成功体験がない」と感じている人もいるかもしれません。もちろん、あなたが人にものを教える以上、相手より一歩先の地点にいる必要はあります。しかし、そこまで成功していないからこそ、あなたに親近感を抱いている人もいるのです。

つまり、「過去の悩みなんて忘れちゃったくらい人生が好転してしまった人だと、場違い過ぎてセミナーや講座もいけないけど、この人ならもっと身近な感じがするからセミナーいってみよう」と考える人もいるのです。そういう人をターゲットにすればいいのです。

あなたの一歩後ろをついてきてくれる人を対象にしてください。

履歴書のような話はNG

履歴書を読んだだけのような話は話は絶対に避けましょう。なぜならば、そのような話は、読み手が退屈に感じるからです。
あなたに興味を持ってもらうためにストーリーフォーミュラを書きましょうと言っているのですが、もう少し厳密に言えば、相手はあなた自身に興味を持つというよりは、「あなたが、私に何をしてくれる人なの?どんな有益な情報をくれる人なの?」そこにだけしか興味がない、と考えていてください。

だからこそ、相手の幸せを願って、相手に有益なコンテンツを受け取ってもらうには、物語でエッジを効かせて最後まで読んでもらう必要がります。

今の苦しみは将来お客さんを助けるネタになる

大切な考え方を紹介します。それは「今、あなたが感じているかもしれない苦しい状態」は、将来役に立ちます。恋人とうまくいかない、健康を害した、お金がない・・・、そんな経験があなたにあれば将来あなたの相手が同じような経験をしたときに、「かつて私もそうでした。だから痛いほど気持ちがわかります」「私も乗り越えられたから、あなたにもできるはずです」と、伝えてあげることができます。

あなたもきっと、同じような境遇を乗り越えてきた人に親近感をおぼえるはすです。

今の苦しみは、将来のお客さんを助けるネタになる。そう信じて前に進みましょう。

3.まとめ

最後にまとめます。

ストーリーフォーミュラの7つのステップについて解説しました。

ステップ1:似ている現状
ステップ2:挫折の連続
ステップ3:きっかけ
ステップ4:成功の連続
ステップ5:メソッド化
ステップ6:他者の成功
ステップ7:次はあなたの番!

この記事を見ながら、ぜひ手書きや箇条書きからでもいいので、アウトプットしてみましょう。あなたのここまでの道のりを物語にすることで、エッジが効いた魅力的なプロフィールになっているはずです。