頭ではわかっているのに、
現実が何も変わらない本当の理由
― 学べば学ぶほど、なぜか苦しくなるあなたへ
このページを開いてくれたあなたは、たぶん、もう十分すぎるほど学んできた人だと思います。スピリチュアル、心理学、コーチング、引き寄せ……。本を読み、講座を受け、ノートを取り、その都度「今度こそ変われる」と期待してきた。
なのに、現実は、ほとんど動かない。
頭では、わかっているんです。わかっているのに、変われない。そのたびに「私の学びがまだ足りないんだ」「私のブロックが深すぎるんだ」と、自分を責めてきたのではないでしょうか。
もしそうなら、最後まで読んでみてください。その「わからなさ」には、はっきりとした理由があります。そして、その理由はおそらく、あなたが思っているものとは正反対です。
東京で働く、美咲さんという方がいました。誰もが認める優秀な会社員で、学生時代からずっと、目標を立てては着実に実現していく力を持った人でした。あるとき彼女は「引き寄せの法則」を学び、熱心に実践しました。「もっと成果を出せる自分になりたい」「理想のキャリアを実現したい」と願って。
すると、望み通りのことが、次々と起こり始めたのです。憧れの部署への異動。重要なプロジェクト。高まる評価。
ところが——順調に進めば進むほど、彼女の心には、なぜか暗い影が差し始めました。理想のはずの場所にいるのに、どこか物足りない。成果を出しても、達成感はすぐに消え、虚しさが襲ってくる。それどころか、成果を上げるほど人間関係がこじれ、体調を崩しやすくなっていった。
望んでいたものを手に入れたのに、望んでいなかったものまで、一緒についてきてしまう。
美咲さんだけではありません。一生懸命に願いを叶えようとするのに、なぜか影の部分もセットでついてくる——そんな人を、私はこれまで何人も見てきました。そして、もしかしたらあなたも、心のどこかで同じ感覚を知っているかもしれません。
これは、あなたの努力不足ではありません
先に、一番大事なことをお伝えします。あなたが変われないのは、努力が足りないからでも、学びが足りないからでも、ましてやあなたの価値が低いからでもありません。
むしろ逆です。あなたは、人一倍まじめに、人一倍たくさん学んできた。その努力は、何ひとつ間違っていません。
ただ——その努力を、たった一本の、ある「ルート」に注ぎ込んできた。それだけなのです。そのルートこそが、出口を塞いでいた。だから、どれだけ注いでも前に進まなかった。
“頭で変わろうとすること”が、出口を塞いでいた
私たちはふつう、何か問題があると「もっと正しく考えよう」「もっと良い情報を集めよう」とします。頭で理解すれば、変われると信じているからです。でも、ここに大きな落とし穴があります。
頭での思考——マインドには、限界があるのです。マインドは、あなたという広大な存在の、ほんの表層にすぎません。たとえるなら、広い海の、表面だけを眺めているようなもの。
しかも、私たちが日々「自分の考え」だと思っているものの多くは、実は誰かから受け取った「こうあるべき」の寄せ集めです。「成功とはこういうものだ」「女性はこうあるべきだ」「幸せな人生とはこういうものだ」——学校で、メディアで、まわりの人から、いつの間にか染み込んできた価値観。
その「外側から来た価値観」を握りしめたまま、頭の力だけで人生を変えようとすると、望むものを引き寄せるほど、望まないものまで引き寄せてしまう。なぜなら、外側の世界は「二元性」でできているからです。光があれば影があり、得るものがあれば失うものもある。だから、外側の価値観と頭の思考だけで生きようとする限り、私たちは波のように、ずっと揺れ続けることになる。
美咲さんが、昇進という望みと一緒に、人間関係の軋轢や体調不良まで引き寄せてしまったのは——彼女の努力のせいではなく、この構造のせいだったのです。あなたが、学んでも学んでも振り出しに戻ってきたのも、たぶん、同じ理由です。
新しい知識ではありませんでした。
ずっと後回しにしてきた、「感じる力」
では、本当の変化は、どこから来るのでしょうか。頭ではありません。あなたが、ずっと後回しにしてきたもの——「感じる力」から来ます。
私たちの胸の中央に、「ハート」と呼ばれる場所があります。物理的な心臓とは別の、意識の中心とでも言うべき場所です。古来、ヨガの伝統では「アナハタチャクラ」と呼ばれてきました。
このハートには、頭にはない性質があります。ハートは、裁きません。頭が「これは良い」「これはダメだ」と判断を繰り返すのに対して、ハートはすべてをあるがままに受け止めます。ハートは、本当のことを知っています。あなたが本当に望んでいるものを、もう知っているのです。そして何より——ハートは、いつも「今、ここ」にあります。頭が過去の後悔や未来の不安をさまよっている間も、ハートだけは、この瞬間に静かに在り続けています。
大丈夫。足りないものは、何もない
ここまで読んで、少し落ち込んでしまったかもしれません。「じゃあ、今までの学びは全部ムダだったの?」と。そんなことは、ありません。
あなたが積み重ねてきた深さも、繊細さも、探究心も、何ひとつムダになっていません。それらは全部、これから本当に役立つ、あなたの大切な財産です。学んできたからこそ、あなたは今、この入口に立てている。
足りないものは、何もないのです。あなたはもう、十分に持っている。ただ、注ぐ先を——頭から、ハートへ。向きを、変えるだけ。たったそれだけのことで、あなたの中で、ずっと咲くのを待っていたものが、咲き始めます。
ここまで、頭で読んでくれて、ありがとうございます。最後にひとつだけ。今度は“考える”のをやめて、ためしてみてほしいことがあります。たった30秒です。
右手を、そっと胸の中央に当ててください。目は、閉じても構いません。そのまま、ゆっくり3回、息を吸って、吐いて。手のひらの下に、何か、温かいものを感じませんか。ざわついた頭ではなく、その手の下の場所に、静かに意識を置いてみてください。
「私のハートは、今、何を感じている?」
——答えを“考え”なくて、いいんです。ただ、感じてみてください。何か、ほんの小さな感覚があったなら。それで十分です。それこそが、あなたがずっと後回しにしてきた「感じる力」が、まだちゃんと生きている、何よりの証拠です。
2つの贈り物
完全版『ハートの教科書』
このページの、ずっと奥まで。ハートとは何か、なぜ私たちは頭で生きてしまうのか、どうすればその力を日常で取り戻していけるのか——その全体像を一冊に。「もっと知りたい」にまっすぐ応える電子書籍です。
感覚を取り戻す音声ワーク
知識だけでは足りません。さきほどの30秒を、もう少し深く。私の声のガイドで“考える”をそっと脇に置き、内側の感覚へ還っていく短いワークです。耳で受け取り、ただ感じるだけ。
「学ぶ」から、「感じて、生きる」へ。
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