SNSを見てると、みんなが輝いて見えることってない?

特にInstagram。

発信する側からすると、そう見せてるんだよね。

自分が輝いているように。

よく見ない?

昔は全然ダメだったけど、今は成功しました!的な投稿。

それはおそらく本当だと思う。

それだけ頑張ってきたから、今を輝けていると思う。

ビジネスでいう、ブランディング目的だったり、集客目的だったりでSNSを運用するならば、自分のBefore & After を発信していくことはセオリー通り。

間違えていない。

でもね、こういった発信ばかりやってる人って、だんだんと疲れてくるんだよね。

つまり、キラキラの自分ばかり発信してるけど、本当の自分を発信していない自分に後ろめたさを感じて疲れてくるんだ。

ぶっちゃけると、昔に比べたら輝いているかもしれないけど、そうじゃない時も以前と変わらずあるんだよね。

たとえば、心理セラピストとして活動していた時、

クリーニング・クリアリングしたことで、かなり心が軽くなった。良いことばかり起きるようになった

といった発信をよくしていた。

これはこれで事実で、本当に良かったと思っている。

でも、落ち込むことはあるし、何やっても全然うまくいかないこともあるし、人間関係で悩みこともあるし、ひどい感情が溢れてくることだってある。

良いことばっかり発信していると、そんなダメな自分が許せなくなってきたんだ。

心のプロとして活動しているのに、未だに悩み苦しでるオレってダメなやつだ、って。

するとね、オレは今苦しいって、だんだん人に言えなくなってくるんだ。

そうやってどんどん辛くなってきて、発信ができなくなってくる。

こんな経験をしたことがある。

そうやって去勢を張るって言うのかな?自分じゃない自分を演じるような。

そんな自分の時は、クライアントさんに対しても、今オレが苦しんでることがバレないようにしなきゃ、とかって思ってた。

お客さんがいなくなるって勝手に思い込んでた。

本当に苦しかった。

ある日、思い切ってグループコンサルの時に、クライアントさんに話をしたことがある。今辛くて苦しんです、って。

すると、

「話してくださってありがとうございます。セラピストだからって悩みがないわけないですよね。なんだか楽になりました。クリーニングクリアリングしたら、山形さんみたいに悩みが一つもないようなキラキラした人にならきゃいけないんだって。そんなことできるのかなぁ?って思ってたんです」

あぁ、ボクの去勢はクライアントさんにも影響を与えていたんだと。

ボクが告白したことで、お互いが随分と心が軽くなった経験があった。

たしかに、そっちの方が人間らしいよね。

うまくいったり、いかなかったりする中で、心の学びやメソッドを取り入れて、また成長していく。

完璧な人間になるんじゃなくて、紆余曲折の人生の中に、心のことを活かしながら、生きていくって素晴らしいことだなって。

そう思えた時から、随分と発信することも、仕事も、プライベートも楽になったかな。

そんな経験してるもんだから、Instagramでキラキラ系の発信ばかりのアカウントはあまり信用していない。

業界では、そうやって消えていくアカウントが大量にあることは有名だったりする。

うまくいっていることもそうだけど、うまくいかないことも、苦しんでることも発信できるようになると随分楽になるんじゃないかな。勇気いるだろうけど。

心理カウンセラーやセラピストだって、みんな悩みも苦しみもありがら仕事してる。そこにOK出せてる人が結局クライアントが集まってきてるように見える。

特にオチがない記事だけど、

これからの時代は、憧れよりも共感だって言われている理由のヒントがそこにある気がしている。